「かなり良質なホラー映画」ゴーストランドの惨劇 レントさんの映画レビュー(感想・評価)
かなり良質なホラー映画
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ホラー映画を見て久々にうならされた、これはなかなかの傑作。ホラー映画は低予算でも脚本次第では傑作を生み出せる、本作がまさにそれ。
正体不明の狂人に襲われる恐怖だけでなく、追い詰められた人間の圧倒的な絶望感を見事に描いた。とにかく脚本が上手い。
悪夢の惨劇から16年、妹のベスは念願の作家としての才能が開花していまやベストセラー作家に。しかし一方姉のヴェラは惨劇の夜が忘れられず、自宅に軟禁状態。そんな姉を心配して実家に帰ってきたベスが見たものとは。
中盤のどんでん返しがお見事。自分が現実と思っていたものが実は目の前の恐怖から現実逃避するために作り上げた妄想でしかなかった。現実に引き戻された時のその落差たるや、その圧倒的な絶望感は見事というしかない。
どうやってもこの絶望的状況から逃れられないと悟ったとき、ベスは再び自分が創り上げた夢の世界に逃避するが、彼女にはヴェラの助けを呼ぶ叫び声が聞こえる。彼女は果たして姉を救いこの絶望的状況から逃れられるか。
久々に見ごたえあるホラー映画を見られて感無量。
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