「良質なメタホラー!」ゴーストランドの惨劇 さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
良質なメタホラー!
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【メモ程度】
良質なメタホラー。
成功してもなお過去を引きずる主人公が、トラウマを克服する様をメタホラー的に描いている。
体調が悪いと痛み出す親知らずのように、大人になっても過去の嫌な出来事に囚われている人には刺さると思う。
激突から始まり、悪魔のいけにえ、シャイニング等々。
ホラー映画のオマージュ多々あり。
ただそれだけではない。
母の(双子の)妹だけへの過剰な庇護や偏愛の中で、
捻じれた姉妹の関係。
そんな姉妹が「母の歪んだ愛情』という名の暴力から解き放たれ
互いに思いやり、
成長し、
強い絆を育む。
↑過去のトラウマから解放される主人公の姿を、メタホラー的に描いている。
と、思う。
立ち向かう勇気、
乗り越える強さ。
そして過去のつらい出来事を糧にして、
『創作を行う原動力』に変える。
パスカル・ロジェ監督自身がそうであったように。
本作は、そんなロジェ監督の、クリエーターとしての矜持も描いている。
ラヴクラフトだけが心の支えだったあの頃の自分を、監督は本作で浄化させる事ができたんだろうか。
仕掛けをフラッシュバックととれば、違う解釈ができる。
面白い。
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