「桜の街、日立市」ある町の高い煙突 nyantaさんの映画レビュー(感想・評価)
桜の街、日立市
日本では大気汚染や公害がほぼ克服されていますが、50年前は深刻な問題でした。新田次郎が原作となった小説を書いたのがその頃。何と、更に遡ること50年前に銅山からの煙害を克服する努力が企業と市民の対立を乗り越えた協力の下になされていた。
映画では淡いラブストーリーを伏線に、若者達の熱意が描かれています。当時、公害対策に種々の植林も行われて居ました。特にサクラは煙害に強くいく種類もの苗が植えられ、今も、阿武隈山地の尾根から海岸にかけてヤマザクラ、オオシマザクラ、ソメイヨシノなどがピンクや白の桜が咲き乱れます。映画のエンディングでその映像が流れ、日立市在住者として思いを新たにしました。
新田次郎さんの原作を合わせて読むのも良いと思います。
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