「キングスマン?と思いつつ楽しんでしまった」キングスマン ファースト・エージェント kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
キングスマン?と思いつつ楽しんでしまった
「キングスマン」って、スタイリッシュな感じで紳士然とした男たちがカッコいいツールとキレッキレのアクションで大活躍する新時代のスパイ映画って印象がある。かなりイカれた映像があるのも大好きなところ。一番好きなのが1作めの教会のシーンだし。
で、この映画。前日譚としての作りだが、ツールや武器は古臭くなるし、個人的に感じているキングスマンの魅力がないんじゃないかって思っていた。実際、キングスマンができるまでの話なのにキングスマンっぽくない。妙にシリアスだし、戦争のシーンが多いし、フザけた感じの笑えるシーンも少なかった。
でも、その分歴史上の出来事と絡めた脚本は面白かったし、ラスプーチンの悪役ぶりと彼のダンスしながらの格闘シーンは最高だった。いや、もうあれだけでこの映画は成功だと感じてしまうくらい。その上、歴史上の出来事(右と左を問わず)に関わってる奴らがいて、そこにキングスマンが対抗していくという構図を作ったのは素晴らしい。奇想天外なのに、なるほどと思わせる設定だった。
でも、今後これの続きが作られるってことはないよな。ちゃんとゴールデン・サークルの続きを作って、コリン・ファースとタロン・エガートンのキングスマンを観させてほしい!
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