「反戦映画を見せられるとは!」キングスマン ファースト・エージェント たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
反戦映画を見せられるとは!
007と同じくコロナで延期に次ぐ延期となり1年3カ月待ちに待たされての公開である。そして驚くことに前2作の「キングスマン」とはかなりかけ離れた大真面目な反戦映画であった。なので気楽なおバカアクションスパイ映画を期待していくと前半は間違いなく裏切られる。第一次世界大戦の西部戦線の悲惨な攻防をがっつり描いていて、いや「1917命をかけた伝令」を見に来たわけじゃないんだけれど‥という感じで笑いたくても笑えないのである。しかし、一英国貴族がこれだけの秘密スパイ組織を結成するにはこれくらいの動機付けが必要であったのだなと納得させてからの後半は怒涛の「キングスマン的アクション」が炸裂しやっと解き放たれた気分で「殺し合いを楽しめ」る。今後間違いなく続くであろうシリーズの立ち位置をはっきり示すために必要であったエピソード0なのだろう。
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