「【SNS時代の悩める中学生の姿を父親目線で観て、涙ぐむ】」エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【SNS時代の悩める中学生の姿を父親目線で観て、涙ぐむ】
数十年前の自らを振り返っても、中学は微妙な時期だった。”中”だしね。
SNSの急速な普及で、現在の中学生は友人関係や性との付き合いとか更に微妙なのかな。
前半のケイラの姿は観ていて、少し痛々しい。懸命に”自分を変えよう”とSNSで様々なメッセージを発信するが、レスポンスはない。
”欲しいのは自信と友達と彼氏”というケイラの想いはなかなか叶わない。切ない。
アメリカの就学制度や学校行事(銃対策の訓練などに驚く)も垣間見える部分にも興味を持ったが、何よりケイラの父親に対して、”おい、年頃の娘に干渉しすぎだろう!”と心の中で突っ込む回数数知れず。
ショッピングモールの件では、苛立ちすら感じてしまったが、あの”焚火”の前で優しい表情で、娘に語りかける愛情溢れる言葉を聞いて涙してしまったぞ。素晴らしい父親ではないか!
ケイラが徐々に自分自身を認められるようになり、大学生の自分にメッセージを送るシーンも沁みる。
<声優さんだと思っていたエルシー・フィッシャーが自信なさげに背中を丸めて悩める”エイス・グレード”ケイラを演じる姿がとても愛おしく感じてしまった作品>
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