「痛くて可愛いケイラと、ダサくて優しいパパ」エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
痛くて可愛いケイラと、ダサくて優しいパパ
等身大の14歳の女の子・ケイラが、本人的にはかなりモヤモヤした学校生活を送る姿を、パパと同じ様な目線で観ていました。
ケイラの考え方や言動は結構イタくてダサくて、元々のお顔は可愛いのにイケてない感じが物凄くダダ漏れています。本人的には頑張ってるんだけど、空回りにもなってない…もはや無音…。思春期真っ只中で感情の起伏も凄いけど、当たる相手はパパくらい…。ケイラ何やってんだよ〜の連続で、笑ってしまう。
そんな彼女に起こるちょっとした変化が、高校生のイケてるお姉さん達やその友達との交流ですが、モールで遊んだ帰りの車でのシーンはケイラのドキドキや恥ずかしさが伝わり、同時に自分の中学時代を思い出したりと、なんとも言えない感情になりました。
生々しくてリアルなやり取りや会話、本当にそのへんにいそうな女の子、些細な表情や行動から伝わる様々な感情があって、その辺りはA24クオリティさすがです。誰もが経験する、ちょっとした日々でのちょっとした成長や前進が自然体で描かれていました。
そして思春期の娘に気を遣いながらも空回りしまくるパパがとても素敵で、微笑ましくほっこり笑えて癒されました。
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