劇場公開日 2019年4月27日

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「嫌味なく、微笑ましさがこみ上げてくる自我の目覚め、思春期ムービー」リアム16歳、はじめての学校 ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0嫌味なく、微笑ましさがこみ上げてくる自我の目覚め、思春期ムービー

2019年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

母の教育方針に従い、学校に通わず自宅学習を続けてきたリアムが、高卒試験のために訪れた公立学校でふと気になる女の子に遭遇。その瞬間から「彼女とおしゃべりしたい!」の一心で思春期と自我の目覚めの幕が一気に上がる・・・。そんな“初めての学校生活”をユーモラスに、そして可愛らしく描き出した一作。

シングルマザーと年頃の息子のやり取りがまったく嫌悪感なく、微笑ましく受け取れるのも、これはひとえに俳優陣の力量とコンビネーションの表れなのだろう。他にもカナダ映画ならではというべきか、アメリカに似ているようでいて、学校や自宅内のインテリア、それに若者たちのファッションなども微妙に違っていて、様々な箇所で見られるパステルカラーで彩られた日常空間が目を楽しませてくれる。

それほど大きな感動や余韻を残すことはないものの、まるで気の置けない友人のように自ずと観る者を味方につけ、応援したいと思わせる映画である。

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牛津厚信