劇場公開日 2019年4月27日

  • 予告編を見る

「それを一番楽しんだのはママ」リアム16歳、はじめての学校 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5それを一番楽しんだのはママ

2019年4月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

個人的には一番好きな類の映画。力を抜いて楽しめる小さな設定、気の利いた脚本、良い役者、止まらない話にフフフな締め方。でも星評価は客観的に。TVドラマでも良さそうなレベルだし。

高卒認定試験を50分以上も時間を余して終えたリアムは、試験会場を出た後、たまたま見かけたセクシーなアナスタシアに一目惚れ。会場に舞い戻り、回答用紙を取り戻して消しゴム修正。公立高校に潜り込んでアナスタシアに近づこうとします。

わざと欠点した理由を母親に問い詰められたリアムは、その訳を「友達を作ること。高校生活を送ること」とこたえるんだが、そこからの母と息子と友達、アナスタシアのアレやコレやが、痛くてイヤらしくて愛おしくて、堪らなく好きです。

湿っぽさゼロ。大袈裟な芝居臭さゼロ。クスクス、ニヤニヤで駆け抜ける青春物語は、ツッコミ入れればキリがない、穴だらけのお話。ジュディ・グリアの笑顔って、こんなにキュートだったっけ?と、再発見してしまう小品でした。

そのオチ、期待通りでした。良かった!

ーーーーーーーーーーーー
4月29日 追記

画の造りが徹底しています。
リアム母子の周りは暖色。人物は上半身だけで台詞を語らせ、画面右か左の下側に置いて背中側を広く取る。全般的に背景広目。写真撮ってる見たいな配置ですが、結構キレイで、このセンス好き。暑苦しくないんですよね。ともすると異様とも言える母親の溺愛ぶりが、台詞回しの軽妙さ、お茶目で可愛いらしい笑顔、そして、この画のセンスで、クスクス笑いながら観ていられる。才能、ってヤツを感じました。

Josh Ramsay - We Should Be Friends
https://www.youtube.com/watch?v=Xp_HSiPWTis
音楽も「カラフル」で良かったけど、これが一番良い。

bloodtrail