「トナカイの名前を全部言えるのはマニアか?デンチもミヤギもマニアか?」エスケープ・ルーム kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
トナカイの名前を全部言えるのはマニアか?デンチもミヤギもマニアか?
ウールマークみたいな会社のロゴの入った謎のキューブ。賞金1万ドルのために脱出ゲームが開始される。ウールマークかと思っていたらエッシャーの階段だった!という展開もあったのですが、ストーリーにはあまり関係なさそう・・・というかこじつけ。
日本ではかなり流行った映画『CUBE』。あれは目覚めるとキューブの中にいたという不条理さがあったけど、今作では懸賞金目当ての人間が6人。しかも、それぞれが事故で生き残ったという特殊な経験の持ち主。それに、脱出ゲームの犠牲者っぽい新聞記事もあるらしいし、もう自己責任でやってください的なストーリーでもあった。
人間関係が協力関係から蹴落とすエゴへと変化する様子などは、こうしたソリッドシチュエーションにはつきものですが、途中で諦めた人もいるし、その辺りが中途半端。さすがに一度死んだ身であるか、過去にもエゴを発揮したかという2種類の人間がいたのかとは思いますが、映画を観てる側もゲームの仕掛け人と同じような見方をしてしまう怖さもあった。あ、俺もやつらと同じじゃんと気づくと恥ずかしくなるので、黒幕は誰なんだ?と観るのが正解なのでしょう・・・
そんな結末には死んだ人の死因がバイクだったりクライミングだったりと捏造されていたのが一番怖かった。でも巨大企業なのか、権力者絡みなのかはわからないが、この捏造記事ってところだけは斬新で上手かった。
言い忘れてました❗️
運良く菩薩様のレビュー拝見する機会があり、私も早速、原田マハ『キネマの神様』読みました。片桐はいりさんのあとがきも含めて、都合10回は泣きました。
コロナで公開延期となった作品10本分くらいの穴を埋めてくれたと思えるほど良い小説でした。
あの会社の得体の知れない雰囲気からすると、1万ドルはちょっとショボかったらですね。特にリッチな腕利きの投資家?なんか始めから参加意欲が湧かないはずじゃ?というのもありますが、続編結構期待してます。
kossyさんへ
ザックリ丸めて、かみ砕き追記してみました。ゾーイの大学でのやり取りが、丸々伏線になってます!俺的には、トナカイの名前の方が?です。由来は何なんでしょうか?