「良い時も悪い時もステージの上に」僕たちのラストステージ とえさんの映画レビュー(感想・評価)
良い時も悪い時もステージの上に
最後にホロッとする感動作だった!
落ち目になってしまった晩年のお笑いコンビが、ステージを重ねていくことで、人気を盛り返していく
ステージを降りてからも、日常会話の中からネタを見つけたり、ネタ合わせをして、場を盛り上げ、お客さんを増やしていく
その「笑い」にかける思いは、ベテランになっても、新人の頃と変わらない
彼らの間には、お互いに見つめ合えばわかる「あうんの呼吸」のようなものがあって、そんな二人の関係は長く連れ添った夫婦のようだった
そんな彼らは「言いたいことを言い合える関係」だからこそ、時にはケンカもするし、他の人に乗り換えようかなと思うことだってある
けれど、やっぱり、代わりになる人はいないから、元サヤへと戻っていくのだ
そんな二人の「いろいろあっても、やっぱり相方が一番!」という間柄を見ていて、いいなぁと思った
そこまで心を許しあえる相手には、なかなか出会えないからだ
そんな風に、裏側では、いろいろあるし、晩年になれば、体調を崩して、とてもステージになど上がれなくなってしまうこともあるけれど、それでも、そんな自分を押し殺して、ステージに上がった彼らはキラキラと輝いていた
そんな彼らの「これぞ天職!」という姿に感動してしまった
彼らは、お客さんを笑わせてこそ、生きられるし、お客さんの笑顔が彼らの栄養剤なのだ
私の隣の席には、外国の人が座っていて、彼らのギャグにずっと笑っていた
そこまで、彼らのギャグを理解できなかったのが残念だけど、彼らの思いには、心が温かくなった作品だった
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