大脱出2のレビュー・感想・評価
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スタローンあなたもか…
世の流れから仕方ないけど、完全にアジア、中国市場を意識した映画となっている。カーチェイスあり、カンフー?格闘シーンあり、銃撃シーンありですが、いまいちどれも真新しさはない。なぜが主役のアジア人に脱獄の手筈を東洋思想のような心で読め的な教えをする欧米人のスタローン。刑務所がロボット支配や、もはやSF映画かって言われる位、不思議空間で、囚人に電気?が流れるとか、互いを闘わせ、ファイトクラブ意識なのか、よくわからない世界観だけど、そこにも真新しさがない。ボスキャラも華がないから対決が盛り上がらない。続編を意識した終わり方ですが、スタローンファンとしては時代の流れを感じさせる、ちょっぴり寂しく感じる映画でした。
設定がもったいない。続編ありきの”ゆるい”監獄
シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの共演で話題になった「大脱出」(2013)の続編。
スタローン自身の企画シリーズで、脱獄のプロが挑む、難攻不落の監獄・・・という設定は面白いのだけれど、さすがにアクション映画の主演が71歳って、あまりにも厳しい。さすがに今回はシュワルツェネッガー(70歳)は出ていない。
前作は2大スターの華やかさがあって、まあまあだったのだが、巨額の製作費に届かない米国内興収で失敗している。結果として、今回は予算が大幅に圧縮。
なんとか見せ場を作ろうと、代わりに若手(若手といってもスタローンよりも?)を起用。本当の主役はホアン・シャオミン(黄 暁明/41歳)で良かったのではないかと思うほどの大活躍。ほかにも「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でドラックス役のデイブ・バウティスタ(50歳)が出ている。
主人公のブレスリン(シルベスター・スタローン)は、世界で唯一無二のセキュリティ・コンサルタントで、脱獄プロとしての仕事も請け負う。本作では一流のスタッフを集めた警備会社を経営している。
ある日、任務中に姿を消したスタッフのひとり、シュー(ホアン・シャオミン)の行方を追うと、最強の監獄"ハデス"に勾留されていることが判明する。"ハデス"の謎を追うスタッフも次々と消えていく。
5年ぶりのシリーズとして、多少は期待していたところもあったが、やっぱり無理みたい。
ひと言でいうと、"ゆるい監獄"。
最新の監獄なのに、囚人同士を闘わせる余興ルールがあったり、勝った囚人にご褒美タイムで遊ばせたりする。
相手が世界屈指のプロとはいえ、あまりにも簡単にネットワークに侵入できるのはオソマツ。外からモノを持ち込むませる管理の甘さ、そもそも重要な囚人同士を接触させすぎ。脱獄のプロ集団と戦うには、ツッコミどころ満載。
脚本は前作と同じマイルズ・チャップマンだが、スタローンが闘うのは、ほんの一部分。最後にボスキャラらしいヤツが出てくる。本作はパート3を前提に作られていて、パート2というよりは、3部作の真ん中にすぎない。
大スクリーンで観るほどのことはなく、"ビデオスルー"、"配信スルー"でも十分。
(2019/3/31/新宿バルト9/シネスコ/字幕:高井清子)
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