仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーションのレビュー・感想・評価
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前半80点、後半40点
新時代のライダー・仮面ライダーゼロワン初の主演映画。
主人公の或人の父親・其雄が変身することや、新タイムジャッカーのフィーニスなど、それなりに楽しみな要素があった本作だが、結果から言えば「普通のライダー映画」という印象だ。
まず、良かった点は前半に尽きる。
仮面ライダージオウ・ソウゴの通う学校での逃走劇は、ゾンビ映画を思わせる緊張感とカメラワーク、アクションがあって見応え十分。
或人が車に乗り込んでから逃げるカースタントも、役者が例年以上に体を張っていてとてもスタイリッシュに映っていた。
さらに歴史が改変された世界のレジスタンス基地での戦闘も、凄まじい熱の入れようだった。
『仮面ライダー鎧武』夏の劇場版を彷彿とさせる、まさに“戦争”というほどの大迫力シーンはぜひ劇場で見て欲しい。
ライフルのスコープのカット、群衆となって門になだれ込むヒューマギアなど細やかだが新鮮さを感じさせる画作りは素晴らしかった。
さりげなくアクション監督の渡辺淳さんの仕事がいい。バルキリーの相手を引き寄せて組み伏せるアクションは、今までになかったし。
物語も予想以上に『仮面ライダーゼロワン』の根幹に関わる展開で、フォースライザーやゼツメライザーの開発者は其雄という驚きや、アークがゼアの前身であったことなど素直に楽しめた部分も多い。
だが、後半にかけての尻すぼみがそれらを台無しにしている。個人的に『敵を倒すのに何のトリックもなく、単なるパワーインフレで倒す』という展開は、とても苦手である。特撮モノにはありがちなこの難点払拭した作品は、ことごとく名作といえる。
しかし、アナザーゼロワンはバルカンやバルキリーがちょっと本気を出しただけで倒せるし、アナザー1号もゼロワン(通常のライジングホッパー)と(力を奪われたはずなのになぜか変身できる)グランドジオウにあっさりやられている。
あれだけ強大な敵を倒すのだから、ここでさらにオリジナルフォームが登場したりしてもいいと思うのだが、それどころかデイブレイクの日から戻った或人は、アナザーゼロワンのままというのも何だか…。
精神的な成長を遂げた或人に『お前が新時代の1号だ』と告げる其雄にはぐっときたが、映画全体の盛り上がりが随分と序盤に設定されていたので、個人的にはグダ付きすら感じてしまった。サウザーはカッコいいけども、何だか一昔前のスタイルに戻った気もして残念だなぁ。
余談だが、今年は(ジオウを除く)レジェンド枠の参戦がないのもガッカリだった。昨年級の衝撃を求めるのは酷だとしても、“はじまりのライダー”ということでクウガやWあたりを期待したのだが…。
ゼロワンのはじまり!!
ゼロワン誕生にかかわるストーリー・仮面ライダーのルーツ!最高です。ジオウ最終編も最高でした!
仮面ライダー1型、001、アナザーゼロワン、アナザー1号などてんこ盛りの時間で、お腹いっぱいです。
ゼロワン、やはりかっこいい!
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