「犬鳴とは?」犬鳴村 ヒックス伍長さんの映画レビュー(感想・評価)
犬鳴とは?
クリックして本文を読む
全体的には確かに都市伝説をモチーフにしたジャパニーズホラーではあるが、これは怖いかどうかの以前にストーリーのプロットや演出のディテールが映画としてどうなの?という根本的な日本映画の質が問われる作品であると思う。
とりあえず大前提として、いわゆる作品のオチの部分を含む「呪われた血筋と犬化現象」の関係性が全然わからない。
村人が実際に獣姦の習慣があったのなら犬化的な呪いも分からないでもないが、それは結局ダム建設の体制側が流したデマだったと言っているので、犬化現象が発動しているのであれば実際に獣姦が行われていたということになってしまう。
あと、呪われた血筋であるはずの森田家の人間は最後の最後に兄の悠真が死んだだけで、肝心の主人公の奏や父親などいわゆるダム建設業者の子孫はほぼ死んでないのに対し、劇中、中盤まで犬鳴村の幽霊達に呪い殺されるのは悠真の彼女や友達、父親の知人の先生など、血筋とはまったく関係ない人間ばかり。
それも結構グロい殺され方ばかり。
なぜ関係ない人々が殺されたのか?
あと、どうでもいいが兄の悠真と弟の康太は犬鳴村の牢屋に捕まっていたが、誰が檻に入れたのか?
そして後半ずっと付きまとう犬鳴村関係者の幽霊青年!
あいつだけ自己主張が強いのかやたらはっきりとした実体で、奏は腕まで掴んでる始末。
最後に連れ出した赤ちゃんはお前が助けたほうが無難だろ!と思わざるを得ない。
という、怖くなる以前に話がよく分からない作品でした。
コメントする