「いっそのこと寝てしまいたかった」犬鳴村 ノさんの映画レビュー(感想・評価)
いっそのこと寝てしまいたかった
CMを見て気になっている人は、注意が必要です。
私は映画館で見たことを後悔しました。
そして、一緒に見てくれた人に、お金を払わせてしまったことを申し訳なく思いました。
冒頭、ハンディカムで肝試しを撮影するシーンがありす。
現代の実況ブームを意識したようであり、好感と期待が持てました。
しかし、それだけでした。
主役の周囲で不審な出来事が多数生じますが、それを人づてに聞くこしかしないのは、無理があります。
実際に登場人物も不審な出来事に犬鳴村が関係しており、それを有名な心霊スポットと発言しております。
そうであれば、現代であればインターネットで真っ先に調べるのが普通でしょう。
そうしない登場人物の行動と冒頭シーンが食い違っていると思いました。
また、ホラーの演出も陳腐です。
視聴者に「ここが怖いところですよ」と丁寧に表されており、それが分かります。
また、そうすることでメリハリが生じてしまい、ホラー映画特有のじめっとした空気感がありません。
暗に最近の視聴者はここまでしないと、意図が伝わらないだろうな...とバカにされている気持ちになりました。
また、設定にも一貫性がありません。
犬鳴村を滅ぼしたダム建設に関わりがある者が変死する一方で、犬鳴村に続くトンネルに近づいた者の一部に厄が生じます。
その厄が及ぶ範囲も適当であり、納得がいきません。
犬鳴村という都市伝説として有名な題材を、題名にしているはずが、主役の女優さんの喜怒哀楽を見させ続けられることに、苦痛を感じ寝てしまいたかったです。
この映画のインターネット上の評判がいいことにも、疑問しか沸きません。
映画館で見ようと検討されている方は、くれぐれも事前に他の方の批判も見て判断してください。
チケット代も決して安くはありませんから。
以上です。
長文失礼いたしました。