劇場公開日 2019年11月22日

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「もうちょっと振り切って欲しかった!!」決算!忠臣蔵 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5もうちょっと振り切って欲しかった!!

2019年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

若い人はほとんど知らないだろうけど

60代以上の人なら大抵知ってる忠臣蔵を

お金から観た視点で再構築された今作。

「武士の家計簿」とか「殿、利息でござる」など
お金というものを通して時代劇を描くことで

リアルにその時代の人々の
悲喜こもごもが伝わってくるので
私は結構好きな分野の映画です。

吉本タレントも多数出ているので

忠臣蔵を知らなくても気楽に観られます。


で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

コメディー色を出すところがちょっとズレてる気がする。

ちょっと今回の大石蔵之助がボンクラ過ぎね?
重大事の討ち入りを決心する要因が

まるで〇〇倶楽部の「聞いてないよ!」的な話になっていて

ここまで気がつかないのはボンクラ過ぎて逆に笑えない〜

それと予告篇にあったお金が掛かる表現の時に

肝心のあの人がいないのは、
折角の笑いどころが半減してる気がするな〜

同じ中村義洋監督の「殿、利息でござる」は
泣かせどころもあってなかなか良い出来だったので

私的には今回は滑った感が強い。

この映画のキモである、
お金を使う側とお金を工面する側のお金に対する意識の差。

前面に出る武士の見栄やカッコ付けの無駄使いではなく、
ここぞというところで正しく使って欲しいと思っている
いわゆる経理を担当する裏方の侍たち。

お互いのお金に使い方に対する意識差は

良く伝わったかな〜と思います。

「松の廊下の刃傷事件」の原因については
殿様が生真面目過ぎて賄賂を渡す事を嫌ったから。
賄賂も一つのお金の使い方として有りと言う時代、
賄賂は良く無いけど、そこでお金を使わずに
全藩士を路頭に迷わすこととは
どっちが正しいお金の使い方なのか?
難しいところよね〜

@お勧めの鑑賞方法は?
今後の時代劇のためには映画館で見て欲しいけど〜〜

星のナターシャ