「かけそば一杯480円は高くね?それからすると『南海そば』はやっぱり安いわ。」決算!忠臣蔵 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
かけそば一杯480円は高くね?それからすると『南海そば』はやっぱり安いわ。
『忠臣蔵』を経理(勘定方)の面から、また、サムライにも表方(まあ、フツウ武士というとこっち側だけと思われている)と裏方(事務方、経理方)とがあるという視点から描いているのがユニーク。あとサムライも格差社会であることもちょっとだけ触れられている。サムライジャパンとはしゃいでいるけど、サムライの実態を知っている日本人は少ない。実際は、家老ともあろうものが経理(勘定方)が分かっていないことはないだろうし、スパイ社会の徳川時代であんなに情報を掴んでいないことはあり得ないと思うが、そこはエンタメ且つ『忠臣蔵』は大石内蔵助のキャラクター造形が肝なので、あれはあれで良かったと思う。堤真一好演。全編関西弁なのも関西人としては嬉しい。但し(赤穂)浅野氏はあちこち冊封されているので家内で関西弁が話されていたか、は実際は疑わしいけど。中村義洋は一定のレベルの娯楽映画を作れるという事では現在の日本映画を代表する職人監督の一人だろう。しかし、背景も含めて『忠臣蔵』という話は良くも悪くも日本人のメンタリティを表しているなぁと思う。
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