天気の子のレビュー・感想・評価
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雨の描写が美しい
雨の描写がとても美しいです。
普段は陰鬱な印象が強い雨の風景をこうも美しく表現できるとは、さすが新海監督といったところでしょう。
さて、ストーリーはどうでしょう。
この手の物語に対する感受性は当然ながら世代によって差異があるかとは思います。
今作は、個人的には「君の名は」ほど響きませんでした。
基本的構造は言ってしまえば、前回同様boy meet girl.
それとアニメの持つ毒を強く前に押し出した感じ。
うーん、悪くはないですが・・・・ちょっとすでにマンネリ感すら感じます。
主人公の味付けでちょっと方向性を変えたようにしていても、ladwinpsが音楽担当では前作とかなりオーバーラップしてしまいます。
宮崎作品と久石譲は切っても切れない関係ですが、新海作品にはladwinpsは必須ではないと感じます。
あくまで個人の意見ですが、次回作では別なアーティストと組んだ方がよいかと思います。
以上、予備知識なく鑑賞した印象でした。
余談
声優陣では本田翼さんが下手とか下馬評だったようですが、個人的にはベストキャラクター賞でしたね。
新海作品裏ベスト
新海作品と言えば、男女の心の機微を美しい映像と音楽に乗せて描く手法で高く評価されており、
前作「君の名は。」は社会現象ともなる大ヒットとなりました。
「君の名は。」が代表作である「秒速5センチメートル」と「言の葉の庭」の集大成であるとするならば、
本作は「雲のむこう、約束の場所」や「星を追う子ども」といった評判がイマイチだった作品の集大成と言えるかも知れません。
「君の名は。」ではまるでテーマパークのようにひたすらに美しく描かれた東京とは対照的に、
廃墟、貧困、暴力、風俗といったネガティブな問題を抱えるある意味でリアルな東京を舞台に物語が進行します。
本作の主人公、帆高と陽菜はそんな東京で出会いながらも決して陰鬱になることなく、明るく、力強く、支え合って生きていきます。
「もう一度君に会いたい」
ただその一心で狂おしい程に走り出す帆高の姿は気高く、美しく心を鷲掴みにされました。
本作は前作のように、ひたすら爽快で気持ちが良い作品とは趣向が異なり、
ともすれば目を背けたくなるテーマも織り込んでいるため、監督も言うように賛否が別れる部分もあるでしょう。
私自身、当初は「君の名は。」程ではないと評価していましたが、苦しみながらも、がむしゃらで自分の想いに真っ直ぐ力強く生きる帆高と陽菜の魅力に気付いたとき、本作が「君の名は。」に勝るとも劣らない傑作だと認識を改めました。
面白い。
まず作画はとても綺麗です。流石は新海といったところか。また、ストーリーは「君の名は」とは一風変わった感じで、前作のようなものを想像している人にとっては少し異なるということを感じるでしょう。
挿入歌はそれぞれの場面によくあっていて、鳥肌がたちます。特に歌詞はよく聴いてみるといいでしょう。
私はとても好きですが、やはり賛否両論、ハマる人にはハマる、イマイチな人は首を傾げるような映画だと思います。
また、多少説明されていない所がありますが、そこは監督の意図だとパンフレットに記載されていました。ですがそこは、気になる人には気になるかもしれません。
あと、前作「君の名は」を見た人は、前作のキャラクターが何人か登場するため、よく見てみると面白いですよ。
天気を題材にした着眼点は面白い
前作の君の名はがとても良い映画だったので期待して新作である天気の子のプレッシャーはハンパなかったと思う。
新海監督の作品を全て見ている者として、絵の綺麗さだけでなく独特の世界観や人間臭い関係などもリアルでとても好きです。
今回の天気の子という題名を聞いた時、正直期待薄な感覚がとても大きかった。
実際に見てみて、冒頭40分まではとても退屈な一本調子の展開であり、なぜそんな事をするのか疑問に残るシーンもあり話が全く読めませんでした。
新海監督の独特な世界観を味わうこともなく最後まで、なぜそうなったのか?なぜそこにいたのか?きっかけは何なのか?などわからないことがわからないまま終わりました。
今回は前作の期待を持たれていただけに、ちょっと期待はずれだし作品自体のレベルも下がっているのかなという印象…
ただ、天気を題材にした着眼点は良かったと思います。
面白かったが 少し「ん?」と思うようなところあり
共感はしません。でも、
面白い作品ですよ。
皆さまがおっしゃっている通り、キャラクター一人一人の背景が薄いようですが、そんなのは仕方ないです。
たかが2時間ほどの映画で背景説明してたら時間ありませんよ。
共感ですか? できるわけないじゃないですか。全く違う世界を生きている違う人間ですから。感情移入はできるかもしれません。
自分とは違う世界のとある場面を垣間見てると思ったらなかなかの面白さ。もしも自分が同じ立場だったら? 主人公みたいに行動できたか? 想像すると楽しくなります。
だって、それは現実逃避ですからね。
現実で満足できてる人は見ない方がいいかもしれません。違和感が強い。現実的じゃない。こんなこと起きやしない。妄想だ、と。
逆に現実に満足していない人はいいかもしれません。
結局は人によりますが、きっと『何か』を感じさせてくれます。
(自分は現実に対しての寂しさを憶えました。人と触れ合うのって大切なんだな…と。)
長文失礼しました。
この作品の賛否両論は正しいです。
だって人の価値観は人それぞれだから。
僕は面白かった。自分は面白くなかった。それでいいじゃないですか。
自分は立派な人間じゃないんで・・・
主人公の行動に否定的な人って、今までの人生で(特に10代のとき)誰にも迷惑をかけず、エゴに走ったこともなく、常に完璧で立派な人間だったんだろうか。それって高齢ドライバーの大半が自分の運転にかなりの自身を持っているのと同じようなものじゃないのかな。あとフィクションだから多少大げさな部分もあっていいと思う。少なくとも自分はそんな立派な人間ではないおかげで登場人物たちに感情移入できた。帆高の思いもわかるし、それなりに人生経験を重ねたので須賀や刑事の行動も理解できた。前作に比べてストーリー、音楽とシーンとの組み合わせ、登場人物のキャラクターなど映画作りの色んな面で格段の進歩を遂げていたと思う。次も楽しみです。
面白かった
いいね
すごいなぁ
ジュブナイル的ボーイミーツガール
ビジュアルは素晴らしく美麗。あ、あそこだ、とすぐ見当がつくほど、現実をリアルに写した背景、雨や水のテクスチャー。リアルさと空気感はアニメトップクラスで、そこにエモーショナルな音楽も加わって、世界に没入するのが心地よかった。
ストーリーはまあ、言ってしまえば、世界と愛する人どっちを取る?という、よくある恋愛ものの定番だし、しがらみをはねのける純粋な愛、というのは、多分一番中高生世代の琴線に触れるのだろうなぁと…。
恋愛体質の薄いオバちゃんにはちょっと青臭すぎました(笑)
今時のリアルな少年少女青年らの孤独ややるせなさを反映させているのも解るんだが、感情移入出来るほど掻き込まれてもないし。
都合良く思い通りになんてならない現実を、皆自分の足で目で向き合って、この大地の上で生きていこう、というようなメッセージは感じられた。
季節も一致してるし、気になっているなら旬の今見るのがベストなのでは。
今まで一番面白かった
人生で初めて同じ映画を映画館で2回見た。
歳を重ねることで、自分の感情を論理的に考えるようになった。
自分の感情を他人に説明できるように整えるようになった。
でも、子供の頃はそうじゃなかった。
ただただ好きになったり、嫌になったり、ただただ感情的だった。
目的もなく、意味もなく、何の脈絡もなく、人の大切さや、色々な大切さが分からなかった。
今考えれば、そんな自分は情けなく、恥ずかしく思う。
でも、そんな自分がいたから今の自分がいる。もっと成長したい。もっと思いやりを持ちたい。もっといい人間になりたいと思う。
この作品は、不器用で、幼稚で、共感できない場面があるかもしれない。
でも、それ以上に純粋でまっすぐで清々しかった。
もう今の自分は感情的には慣れないが、昔の自分は自分で良かったと思えた。
こんなに色んな思いが溢れる作品は初めてだった。
これからの新海誠監督の作品を楽しみにしています。
アオハルて素敵だね
徹底したこだわりが素晴らしい作品を生む
リアリズム、音と絵が連動したテンポ、そして光、徹底してこだわり続けた結果がこの作品に集約していると感じた。
どうしても前作と比較してしまうけれど、今回の方が断然オリジナリティが溢れていて、非常に面白かった。絵も前回を上回るぐらいの質と演出で、予想以上に魅せられた。陳腐な台詞だと分かっていても、傑作だ!と言いたくなる。
正直、アニメで忠実にリアルな都市を写実的に描いたところで、どんな意味合いがあるのかと疑問しかなかったけれど、そのリアルな表現に架空なものを掛け合わせることによる世界観は、無敵に感じた。そのリアルを追求というのが半端じゃないから、それが作品そのものの個性になり得ている。これほどまで素晴らしい絵ならば、変遷激しい都市風景において、令和元年、そのアーカイブにもなり得るのではないかと思ってしまった。とにかく、絵はすごいと思う。
オリジナリティあふれるファンタジックなストーリーも非常にいい。
さすが新海監督
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