天気の子のレビュー・感想・評価
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すごいなぁ
ジュブナイル的ボーイミーツガール
ビジュアルは素晴らしく美麗。あ、あそこだ、とすぐ見当がつくほど、現実をリアルに写した背景、雨や水のテクスチャー。リアルさと空気感はアニメトップクラスで、そこにエモーショナルな音楽も加わって、世界に没入するのが心地よかった。
ストーリーはまあ、言ってしまえば、世界と愛する人どっちを取る?という、よくある恋愛ものの定番だし、しがらみをはねのける純粋な愛、というのは、多分一番中高生世代の琴線に触れるのだろうなぁと…。
恋愛体質の薄いオバちゃんにはちょっと青臭すぎました(笑)
今時のリアルな少年少女青年らの孤独ややるせなさを反映させているのも解るんだが、感情移入出来るほど掻き込まれてもないし。
都合良く思い通りになんてならない現実を、皆自分の足で目で向き合って、この大地の上で生きていこう、というようなメッセージは感じられた。
季節も一致してるし、気になっているなら旬の今見るのがベストなのでは。
今まで一番面白かった
人生で初めて同じ映画を映画館で2回見た。
歳を重ねることで、自分の感情を論理的に考えるようになった。
自分の感情を他人に説明できるように整えるようになった。
でも、子供の頃はそうじゃなかった。
ただただ好きになったり、嫌になったり、ただただ感情的だった。
目的もなく、意味もなく、何の脈絡もなく、人の大切さや、色々な大切さが分からなかった。
今考えれば、そんな自分は情けなく、恥ずかしく思う。
でも、そんな自分がいたから今の自分がいる。もっと成長したい。もっと思いやりを持ちたい。もっといい人間になりたいと思う。
この作品は、不器用で、幼稚で、共感できない場面があるかもしれない。
でも、それ以上に純粋でまっすぐで清々しかった。
もう今の自分は感情的には慣れないが、昔の自分は自分で良かったと思えた。
こんなに色んな思いが溢れる作品は初めてだった。
これからの新海誠監督の作品を楽しみにしています。
アオハルて素敵だね
徹底したこだわりが素晴らしい作品を生む
リアリズム、音と絵が連動したテンポ、そして光、徹底してこだわり続けた結果がこの作品に集約していると感じた。
どうしても前作と比較してしまうけれど、今回の方が断然オリジナリティが溢れていて、非常に面白かった。絵も前回を上回るぐらいの質と演出で、予想以上に魅せられた。陳腐な台詞だと分かっていても、傑作だ!と言いたくなる。
正直、アニメで忠実にリアルな都市を写実的に描いたところで、どんな意味合いがあるのかと疑問しかなかったけれど、そのリアルな表現に架空なものを掛け合わせることによる世界観は、無敵に感じた。そのリアルを追求というのが半端じゃないから、それが作品そのものの個性になり得ている。これほどまで素晴らしい絵ならば、変遷激しい都市風景において、令和元年、そのアーカイブにもなり得るのではないかと思ってしまった。とにかく、絵はすごいと思う。
オリジナリティあふれるファンタジックなストーリーも非常にいい。
さすが新海監督
アクエリアス
見終わった後の感想は、
何これ、、
クライマックスに向けての盛り上がりのシーンから、
何これ、、感はあったけれど。
教室の中で、一枚ガラスを通して
大騒ぎする若者達を眺めて、
一通り大暴れして満足した彼らが跡形も無く出ていってしまって、
教室に一人取り残されたような感覚。
予告の時点から
売れに売れた「君の名は」の第2弾を作らされた感があって、嫌な予感はしていたけど、
とても綺麗な映像、
いかにもな音楽をここぞとばかりに大音量で流して
力技で感動させようとしてくるのが、
どうにも押し付けがましくて。
友人の映画監督が
とある企業のPR映像を作ったので見せて頂いたら、
とても大事なシーンで過剰な演出が入っていて
雰囲気が台無しになっていたので、
何故あんな風にしたんですか?と聞いたら
その企業のトップに、その様に変えろと言われて
致し方なく変えたんだと答えたのを思い出しました。
それとは別に、何か大事な芯の部分がすっぽり抜け落ちてる感じもして、虚しくもありました。
それでも雲の描き方や
空や広がりが本当に美しくて、
一番の感動ポイントであろうシーンにはギュッと心を掴まれました。
そして
新海監督の過去作のすれ違いだったり
全てがうまく収まらない物哀しさを感じるラストが好きだったんですが、
環境、政治や世界情勢など未来に不安を感じるニュースばかりの昨今に
そんな現実を叩きつけられても前向きに生きていこうとする希望を感じる終わり方は、良かったのかなと思います。
そう言えば、
水の描写が綺麗でアクエリアスを飲みたくなりました。
愛にできることはまだあるかい?
更なる飛躍を果たした名作
今回はシネマサンシャインで朝一で見てきました。観客の割合は男女半々、年齢層も幅広かったです。
新海誠作品は前作はもちろんの事、デビュー作から後追いで見てきました。前作は劇場で鑑賞、中盤からは涙腺を緩めながら見ていたのが記憶に新しいです。良くも悪くも過去の新海作品の殻を破ったエンタメ性に特化した作品という印象でした。
そんな中で本作はというと、良い意味でエンタメ性と新海誠の作家性がバランス良く融合した作品になっていました。
まず素晴らしいのが、新海作品おなじみの風景描写。新宿歌舞伎町から始まり、池袋、秋葉原、田端、お台場などなど都内のあらゆるスポットがリアリティを持って描かれています。それら実在するスポットにアニメーションならではのマジックが加わり、これが見ていて気持ち良い! 雨の雫が落ち、波紋を広げる様だけでもそのクオリティの高さは折り紙付き。
加えてヒロインのヒナちゃんがもういじらしいくらい可愛すぎて、それだけでももう見る価値ありです。
10代の主人公2人の水々しい青春はもちろん魅力的ですが、意外に良かったのが周りを固める大人達のドラマ。彼らの背景がしっかりあるからこそ、主人公達が起こすドラマが引き立ちます。
そして何より良かったのが終盤に下す主人公達2人のある「選択」。ネタバレ避けて説明するのが難しいですが、前作と異なりきっちり「新海誠作品」らしい「◯◯◯系」ならではの展開になっていました。それでいてエンタメとしてもバランスの取れた着地点が用意されてます。このエンディング、前作でモヤモヤした思いをした往年の新海ファンも納得できるんじゃないでしょうか? 2人が取った「選択」とその「代償」は感慨深いものがあります。
色々言いましたが、大衆エンタメとしても新海誠作品としても大変満足できる映画に仕上がってました。前作であれだけヒットを飛ばしての次回作として、文句なしのクオリティといって良いでしょう。
間違いなく、今見てほしい一作です!
梅雨にぴったり、晴れたらいいね!
余韻
必ず映画館で!そして新海誠はスゴイ!
良作
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