「映像は美しいが主人公がひどい」天気の子 テルキさんの映画レビュー(感想・評価)
映像は美しいが主人公がひどい
色んな方の評価をみたうえで再度書きました。
特に須貝さんの奥さんは元晴れ女だった説を書かれていた方は素晴らしいと思いました。
それを踏まえると須貝さんの行動・言動も色々と納得できるものがありました。
中には「何百人が粗を探せばいくらでも出る」「考え(感受性)が足りない人間が見たら面白くない映画」という評価もあり、正直面白いと思えなかった私もこの意見には賛同はします。
が、改めて見てもどうしてもこの映画が良かったとは思えないのです。
1つが主人公について。現状が嫌になって東京に飛び出してしまったという点から、普段は抑えていてもいざというときに爆発的な行動力を示せるタイプなのでしょうが、あまりにも後半は攻撃的過ぎやしないでしょうか。人に銃を向けるのではなく、自分に向ける脅しのがまだ良かったです…そもそも使うなっていう話ですが…。
2つめが拳銃について。過去にも書きましたが安全装置どうなってんだ、突っ込まざるおえません。ファンタジーだから目をつむれと言われても、拳銃の存在が大人たちへの反抗とかを描いてる「現実側」なんですからそこはちゃんとしてほしかったです。打とうとしても玉が出ない的な。
声優についてはこのての映画作品に批判はつきものですので特にコメントはしません。
長く書きましたが、現実世界がベースにありながらファンタジーの話って見る側も頑張らないとのめり込めないものですね。
突っ込みどころがたくさんあるのですが、そもそも突っ込んでる時点で私にはこの映画が合わなかったというだけでもあります。
少し違う描き方だったら、私は好きになってたかもしれませんが、誰かにとっては嫌いな映画になってしまう、そう思うことにします。
過去のコメント↓
映像はリアルな風景も感じさせながら自然描写がとても美しいです。
1人の少女を犠牲にすれば皆が幸せになるのを阻止してでもヒロインを助け、多くの人は不幸になったけれどもなんやかんや皆普通に生活していける…
ラスト自体は良いと思います。全てがうまく行くよりも納得できますので。
ただ、結局主人公である帆高が若さゆえの…で済まない行動ばかりな気がします。少なくとも私は10代の頃見たとしても共感は出来ません。
突っ込みたくなる行動の全てを「世間知らずで若さゆえの無鉄砲」で済ますには度が過ぎてると感じました。
個人的には拳銃の必要性も分かりません、警察が重要人物認識持つためなんでしょうが…。恩人に銃口向けてしまったのもドン引きでした…。あとなんで安全装置外れてるんだろうと考えてしまいました…笑
あれだけ迷惑かけた須賀さんに久々にあっても謝罪もなし…その描写は正直欲しかったです。
陽菜を救いに鳥居に入れたのも正直なんで?と思ってしまいました。すぐ救いに行ったからokかつ、想いの強さで許されたのかもしれませんがもうちょっと練ってほしさがあります。
私が常識に囚われすぎてしまいうまくストーリーを楽しめていないのだと思いますが、率直な感想です。
映像の美しさ、細かな登場人物の情緒の表し方は監督の作品ならではだと感じました。