「東京のディストピア描写には池袋北口が似合う」天気の子 Radio21さんの映画レビュー(感想・評価)
東京のディストピア描写には池袋北口が似合う
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東京の描写が渋谷や池袋に広がり、マニアックさを増した。
しかも東京は記憶に新しい集中豪雨のさなか。
言の葉の庭の、想いを重ね合うのを見守る優しさは皆無でただひたすら量感において暴力的である。
雨に降り込められた東京の風景はブレードランナーのロスに通底するが、酸性雨のような化学的な不幸ではなく、物理的な脅威がそこにある。
セカイ(東京)を救うことなく、アイを選び、半ば水没して海に戻った東京に陽射しがあたる風景がキレイだった。
新海誠の根の部分が露呈した傑作だ。
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