劇場公開日 2019年7月19日

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「「天気の子」とは「天の巫女」」天気の子 y.summerさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「天気の子」とは「天の巫女」

2019年9月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

須賀の奥さんが「天気の子」だとする考察が賑わせているが、それは違うだろうなと思う。そう思わせる含みを持たせて物語が作られているのは制作サイドの意思であり、うまく仕掛けられたと思う。

1度目の鑑賞は期待しすぎて、そこまで面白さを感じられなかったのと、鑑賞後に上記設定の考察に疑問を持ったので2度目を観た。やっとスッキリした。

須賀の一連の態度や行動から、やはり、彼の奥さんが天気の子であることはないでしょう。事故で亡くなったという夏美のくだりは言葉通り受け取るに値する。もちろん観た人が決めればいいし、解釈は人それぞれ。それが映画であり、またいい映画とはそういうものだと思う。

この作品も帆高と陽菜のその後は描かない。再開して終わる。2人の未来は観た人が考え、また次の作品への期待にすればいいでしょう。

もし、この物語に天気の子が他にいたとしたら、それはかつての陽菜の母親ではないだろうか。天野家は天の巫女の家系であり、鳥居をくぐった時に能力が伝承された。母の勾玉(ブレスレット)は陽菜(ネックレス)に受け継がれた、ということだろう。

この作品は1度目より2度目のが感動できる、それだけで素晴らしい作品だと思う。

一言レビュー