劇場公開日 2019年7月19日

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「爽やかでキラキラとした青春、真っ直ぐな少年の心」天気の子 しさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0爽やかでキラキラとした青春、真っ直ぐな少年の心

2019年8月1日
iPhoneアプリから投稿

批評が多く、DVDでもいいかなと迷いましたが、やはり新海誠が作り出す映像美を、ストーリーを、自分の目で見てみたいと思い、鑑賞。

結果、すごく良かった!!!!

個人的には『君の名は』より好き。

評価って、本当に人それぞれだなと改めて思いました。

人の性格が一人一人違うように、感じ方だって様々です。似ていたって、同じことは無い。

レビューを見て、鑑賞するか躊躇っている方はぜひ映画館へ足を運ぶことをオススメします。

レビューはあくまで参考です。

結果はどうであれ、良かったか悪かったかは、あなたの心で決めるものだと思います。

上のことをどうしても伝えたくてネタバレにはしませんでした。この映画が1人でも多くの方に伝わればいいなと思います。

ここから先はネタバレです!!!



新海誠によって描かれる、東京の街、雨、空模様、エトセトラ。

色彩を豊かに自由に使って作り上げられたこの繊細で美しい映像には、いつも圧倒させられる。本当に、素晴らしいなあ。

そしてここからが本題である、ストーリーについて。

『君の名は』は、1度見ても全てを理解できず、ネットで解説を読みあさってその時やっと「そういうことだったのか!」と真に理解した一方で、今作は複雑な設定もほとんど無く、ストーリー自体は単純なものだったと思う。

見ていく中で、批評レビューに書いてあったことも確かにいくつか見受けられて、このことを言っていたのかと思った。

まず、主人公・帆高の家出の理由は最後まで本当に曖昧のままだった。何のためにわざわざ東京に出てきたのかはわからない。

拳銃を振り回し、周りの人を逮捕までさせる帆高に共感できないと感じる人だっていると思う。

やたらとCMが多い、警察が緩すぎる、天気を犠牲にしたことに何も思わない、万人受け、など。

色々な意見はあると思うけれど、私は、そこじゃないと思いました。

陽菜の為に自分の人生を棒に振ってでも、…いや、そんな“ 自分はこの後どうなってしまうのか “、なんて帆高はきっと考えていないよね。

陽菜という1人の女の子の為になら、たとえ自分以外の全員が反対だったとしても、誰も信じてくれなかったとしても、後先なんか考えずどんな手を使ってでも必ず会いに行って助けようとする、帆高の真っ直ぐで強い気持ちを見てしまったら、もうそんなの私にはどうでもよかった。

水に浸かった東京はもう元の東京ではなくて、確かに2人は世界の形を決定的に変えてしまったけれど、それでもそんな風に、世界よりも大事なただ1人として思ってもらえた陽菜が羨ましい。いいなあ、青春。帆高の真っ直ぐでキラキラな心。いいなあ。

圭介や凪くんに助けられながら帆高が陽菜の元へ走るシーンは涙が止まりませんでした。

グランドエスケープ、愛にできることはまだあるかいの流れるタイミング、良きすぎる。
三浦透子ちゃんの声がこの映画にとてもよく合ってた。
RADWIMPSもさすが。

素晴らしい映像と音楽のダブルパンチでそれはそれはもう終始鳥肌と感動でいっぱいでした。ごちそうさまです。

あとは凪くんがかっこよくて可愛かったです。
新海誠、万人受け狙ったか?とこれだけは思いました笑
女子がすごく好きそうなキャラ。Twitterとかですごい描かれてそう。少なくとも私はやられました笑

鑑賞したのは昨日ですが、終わった直後より家に帰って、1晩寝た今日の方が余韻というか、じわじわともう一回見たい気持ちが湧いてきて、予告や曲を繰り返し聞いてしまっています。☺️

本当に見てよかったなあ。

し