「映像美は素晴らしいが」天気の子 映画鑑賞1000作さんの映画レビュー(感想・評価)
映像美は素晴らしいが
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『君の名は』よりもさらに映像美に磨きが掛かってたし、チラホラ非難ある商品名表示は、街並みにある実在看板含めあらゆる細かな表示同様にリアリティであり、ファンタジー作品である本作を引き締め、希望から絶望へ向かう本作への良い効果となってると考える。
結末について(言わずもがなだが)、晴れ女を人柱(犠牲)にしようがしまいがアンハッピーである事には変わりない。本作は後者結末とした(故に大惨事)が、この身勝手感が逆に潔く好感は持てた。が、後悔の様子が全く見えない主要人物達や、悲観的な雰囲気が見えない街の人達って、ねぇ。『君の名は』で出来た巨大なクレーターもそうだが、大惨事の痛みの立ち直りや切り替えの早い人達ばかりだなと。そこはサラッとし過ぎて、リアリティをぶっ飛ばしファンタジーに逃げた感、ちょい違和感を感じる。大惨事による犠牲、その痛みもしっかりと描き切った方が厚みのある作品になると感じた。
劇場の客席観ると、チラホラと小学生くらい子供達が。『愛人て何?』と親に質問する声が聞こえたし、暴力描写や売春、風俗、ラブホテル、等々結構なアダルト要素のある本作。せめてPG12にすべき作品だと思うが。
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