「新海誠セカイ系最高傑作 メッセージはシンプル 教育的作品ではない」天気の子 ultoさんの映画レビュー(感想・評価)
新海誠セカイ系最高傑作 メッセージはシンプル 教育的作品ではない
新海誠がデビュー作から描き続けている、2人の愛と世界の破滅が関係するセカイ。「天気の子」は、ぶっちぎりな純粋愛をダイレクトに表現した新海誠からのメッセージである。全くブレのない作品。観客は、ただ純粋な愛の力に打たれ、憧れるだけで良い。社会の複雑さや難しさやセカイそのものだって純粋な愛の力の前にはどうなったって構わない。まさに新海誠のセカイ系である。リミッターは完全にふりきれている。
「天気の子」は新海誠ファンの私にとっての最高作品。
4回観たが20回は観るだろう。映像・音楽ともに素晴らしい出来である。IMAXシアターで大画面の空を少し見上げるような席での鑑賞をオススメする。
【7/29追記】
新海誠監督からのメッセージはシンプル。映像とセリフと曲と歌詞を観て聴けば良いだけ。それで足りなければ、映画館を出たあと、アルバムを聴いて、映画館に行く前にアルバムを聴けば良い。
帆高は陽菜の愛を選んだ。東京が雨に沈んでも…。
【9/13追記】
9/10グランドシネマサンシャインのIMAXにて鑑賞。そろそろ10回以上は観たと思う。IMAXシアターの中でもグランドシネマサンシャインの最新のIMAXは素晴らしい。
平日日中にも関わらず、それなりの観客が入っていた。
さて、新開誠セカイ系に現代社会の社会性を組み込んだ上で若者にメッセージを伝える本作だが、やはり、観客の反応は人それぞれだ。私のように憧れを感じる中年もいれば、鑑賞後、東京沈めちゃっていいの?と呟く観客もいる。メッセージはシンプルで若者に向けられているが、そのメッセージをどう思うかは人それぞれであろう。それで良い作品である。教育的作品ではない。
【10/23追記】
4DXを観た。濡れる風が吹く揺れる体感が良かった。編集が少し違う気がしたが勘違いかもしれない。そろそろやっている映画館も減ってきた。残念である。
最近は、小説版を読んでいるが面白い。新海誠監督があとがきで、「天気の子」の成り立ちについて書いている。そこに「映画は学校の教科書ではない」…いささか遅すぎる決心だったかもしれないけれど、と書いている。
まさにその通りだと思ったとき、カバーが外れた。カバーの裏には新海誠のサインとありがとうございますの文字が…まさかサイン本だとは思わず風呂でも読んでいた。濡れ跡がくっきり付いたサイン本を読みながら、新海誠監督って観る人のことをとても気にしているんだと思った。セカイ系の大監督って大変!とも思った。これからもセカイ系の大監督を続けて欲しい。
ultoさんへ
情報、ありがとうございました!
今晩、2回目予定ですが、チェックポイント多過ぎ問題…
気にせずに観て来ようかと思ってますw
ありがとうございました!