「素敵な映画」天気の子 pop-eyeさんの映画レビュー(感想・評価)
素敵な映画
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低評価が多いのは何故?
前作と比べて、というのはナンセンス。
君の名は、と比べて批評してもしょうがないよ。
まずは圧倒的な作画、雨、街の表現はおそらく今期最高。
ストーリーは割と単純。ボーイミーツガール。
おそらく伝えたいのは、
『何かを選ぶための基準』って何?」っていうところなのかなと。
須田さんは「娘のため」
でも娘のために彼を犠牲にしていいのかと葛藤してる。娘のためにといろいろなことを正当化してる。
なつみちゃんは「ワクワクすることのため」でも就活で子供から大人にならざるを得なくてモヤモヤを感じてる。
帆高くんは「決められない」から「ヒナちゃんのため」に変わっていく。
ヒナちゃんは「お母さん、弟ののため」から「世界のため」へ。そこから、帆高のために変わっていく。
子供の頃、何かを選ぶ基準はシンプルで、大切なものは周りに全てあって、それ以外はどうでもよくて。
でも、社会に出て、世界を知って、自分の意識とのズレを認識して、そこに自分を当てはめていく。
この映画で一番感じたのは、旧態然とした世界をぶっ壊す、新しいニューウェイブの訪れを示唆しているのではないかと。
今を生きる人たちに
「もっと、自分勝手に生きてもいいよ」
ってエールと。
「でもそれに伴う責任は、担う必要がある」
って現実を同時に見せてくれる。
僕には刺さってしまいました。
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