「うーん。モヤモヤ」天気の子 ド田舎メガネおじさんさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん。モヤモヤ
新海誠監督の作品は十数年来ずっと好きでしたし
色々なレビューで君の名は以前の感じが戻ってきたとあったので期待していたのですが私はイマイチのめり込めませんでした。
どうにもモヤモヤとした気持ちが収まらないので投稿です。
初めに良かったところは
丁寧に描かれた背景や跳ね返る水などの描写はさすがの一言です。
花澤さんと佐倉さんのくだりは正直笑いましたし
前作の登場人物が出てきたファンサービスも良かったです。
(隕石の次は水害とかどんだけ不幸属性なの・・・)
イマイチ乗り切れなかった理由としては
説明不足というか心情描写不足というか・・・
もっとそれぞれのキャラクターの心情を掘り下げてくれれば違ったと思うのですが
どうにもいい感じの曲を流して少年が走れば感動するとでも思われてる風な感じがします。(実際ちょっと感動しそうになりましたが)
物語の核の主人公からして東京に出てきた説明がないので感情移入が難しいです。
私が東京に憧れを抱いたことがないのが原因なのかもしれませんが
関東圏もしくは本州の方はあれだけの描写だけで納得が出来るものなのでしょうか?
(前作も当たり前のように全員が東京に出てきててモヤっとした。)
冒頭で絆創膏をしていたので何か地元で大人(or社会)から理不尽を押し付けられたこと反抗したが結局暴力でねじ伏せられて挫折をしたとか
その辺の描写があればラストに銃を使ってまで警察(=大人の理不尽)に立ち向かうことに説得力が出てくるように思います。
あとは須賀は自堕落な生活をしている擦れ切ってしまった自身とか
夏美は就活で心にもない言葉を繰り返して自分の人生の岐路を乗り切ろうとしていることへの疑問とか
そういった説明があれば終盤のシーンも純粋さを失った自分と純粋さの塊の少年が立ち向かう姿勢に影響されて主人公に協力する的な感じで納得が出来るのですが
ラストも児童相談所の問題が解決してないのに音信不通で地元で3年ものうのうと過ごしていた主人公は何なのか
世界を犠牲にしてまで救ったヒロインではなかったのかとか色々疑問に残ります。
本当に監督の作品は好きなのでそれぞれのパーツは良いだけに組み立て方が悪く感じて私としてはモヤモヤが残る作品でした。
自分もモヤモヤです。
特に主人公を逃がすためにヒロインが落雷させ、トラックを爆破するシーンがありますが、あれ周囲の人、死んでますよね。
その後逃げ込んだホテルで笑顔でいられる3人。
全く理解できません。
新海監督の作品、表情や光景から人の心情を読み説かせる所が好きでした、、、
(『秒速5センチメートル』のラストなど)
残念です。
全く似たような意見、そして感想を持ちました!今回は前作のような展開の良さからの感情移入が無くて残念でした、、、。でも、二回鑑賞して、次は主人公のヒロインへの想いといったものに注目して、純粋にストーリーを楽しむことで、また違った感想を持ちました!ぜひもう一回見に行って欲しいです!!