「”若さ“って素晴らしい」天気の子 風見鶏さんの映画レビュー(感想・評価)
”若さ“って素晴らしい
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「君の名は。」が良すぎただけにあまり期待せず行きましたが、十分に楽しめる作品でした。
諸々の設定にしても、主人公の行動にしても、若さに任せて突っ走っている感があるので基本ふわふわしています。
そこに感情移入しようとすると、抵抗がある人もいると思います。「若いっていいな〜」くらいで観るのが一番楽しいかもしれません。
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声優もみんな上手で(本田翼も役がハマってた)、相変わらず脇役が豪華だな〜と思ってましたが、悠木さんの声を聞き逃したのが一番悔やまれます。
気になった点は、この作品において『銃』がどれほどのキーアイテムになっていたのか。
新海誠監督の作品は、「君の名は。」における『時間』、『記憶』のように男女の仲を引き裂く障害があるわけですが、今回はその役を『大人(警察)』が担っています。その警察に追われるために本当に必要だったのか、行方不明者の捜索だけでよかったんじゃないか。と『銃』の存在意義がしっくりきませんでした。
もう一つの障害である『人柱の役割』も、奪われたらそれっきりで介入してこないのが、ちょっと物足りなく感じました。
個人的には、最後『大人』からも『人柱の役割』からも二人で逃げ続けるという「卒業」のような逃避行でのエンディングが観たかった気もします。
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