劇場公開日 2019年7月19日

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「須賀圭介のスピンオフ作品を望む」天気の子 たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5須賀圭介のスピンオフ作品を望む

2019年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

前作の経験から暗闇のでかいスクリーンでこの新しいRAD&新海ワールドを観れば感動させられるであろうことは十分に分かっていたし警戒もしていた。劇場予告編で「愛にできることはまだあるかい」と何度も聴かされなんとあざとくうざったくズルいとさえ感じていた。離島から家出して東京にやってきた高校生が空を晴れさせる能力を持った少女に出会う、前知識はそれだけでなるべく余分な情報を入れずに観ようと思ったしそれはかなり正解だった。傑作である。比較でき無いとは思うが「君の名は」より作る意義というか新海監督の訴えたいテーマがこの時代においてしっかりはっきりしていて私は大好きである。主人公の帆高は家出少年でそれ以上でもそれ以下でも無い「・・僕たちに何も足さず、僕たちから何も引か無いでください」と祈るのだ。このまだ明けぬ長梅雨を予見していたような展開にまず驚かされ、おじさんにとっては少年をかまわずにいられ無いバイプレーヤーの「東京の大人=須賀圭介」がたまらなく良い。

たあちゃん