「"個人の幸せ"か"全体の幸せ"か?」天気の子 ざくちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
"個人の幸せ"か"全体の幸せ"か?
クリックして本文を読む
中盤で、主人公を保護する圭介が「人柱が犠牲になるより異常気象が無くなる方がいいと誰でも思うだろ?」といったような発言をしていましたが、この作品では「個人の幸せか、全体の幸せか?」というテーマが描かれていると思いました。
殆どの人は"個人の幸せ"よりも"全体の幸せ"を優先すると思います。私が今まで見てきた映画は"犠牲になったヒーロー"が描かたストーリーばかりでした。
しかし、この映画のラストは真逆なのが新鮮でした。個人にとって、愛する人は全体よりも大事に思えるものなのだと感じました。(その結果として東京が水浸しですが..)
この映画におけるキーパーソンは、この発言をした圭介だと思います。作中で圭介は自分と娘の生活の為に、主人公を追い出すなど、"大人としての対応"をします。 しかし、最後の最後で、ヒロインに会いたいという主人公の気持ちに自分の過去を重ねて、警察官に対峙し、ルールに違反してしまうのです。何だか切ない気持ちになりました。
映像がとても素敵だったので、映画館で見る価値はあると思います。写実的な絵とファンタジーな物語のコントラストも良いと思いました。
コメントする