「伝えたいメッセージにこそ賛否がわかれると思う」天気の子 baruさんの映画レビュー(感想・評価)
伝えたいメッセージにこそ賛否がわかれると思う
※文章を書くのが下手で読みづらいと思います、すみません。
5段階評価で言えば、映像は4.5、脚本は3.0でした。
私が感じたメッセージは、
「人柱とならずみんなが迷惑を被っても、君は自分のしたいことをして世界を変えてしまっても良い」です。
今回の作品は「君の名は」と比較しなかったとしても、脚本が盛り上がりに欠けた気がします。どうなってしまうんだろうが足りず、思った通り話が進むように感じました。10代くらいの若い子ならそのベタさを感じずもう少し楽しめるかもしれません。
「君の名は」の手のひらの「好きだ」のような素敵な場面を期待していましたが、それも細部にはあるかもしれませんが、みんなの印象は人によりばらけてしまうと思います。
映像、特に雨の描写はすばらしく、水滴はずっと見ていられるくらい美しかった。
映像美だけでも次回作に期待しています。
ベタな作品であれば、ヒロインが犠牲になりみんなも救う、そして、主人公がヒロインを助けます。
「みんなの犠牲になり世界を救う」が前提となっていると思いますが、この映画はその考えに一石を投じるメッセージを感じます。
今の人、特に若い子は、みんなの幸せを大切にする素晴らしい協調性とコミュニケーション能力があると思います。
ただ、みんなの犠牲(人柱)となってみんながこれまで通りの幸せを受け続ける世界を維持することだけが本当に大切な事なのだろうか。
みんなに迷惑をかけても自分が自分の為だけに幸せを得ることはダメなことなのだろうか。
自分が犠牲にならず、今までどおりの世界を変えてしまってはダメなのか。
みんなにとって今よりも悪い世界になったとしても、人はそれなりに強く生きていくんだから、君の思うように生きて欲しいと言うメッセージなんだと私は思いました。
人によっては、人に迷惑をかけて我を通すのはどうなんだと感じる人もいると思います、そういう意味で賛否両論と新海監督は言ったのかなと感じました。
私は新海監督のメッセージに共感します。