「未来に期待出来ない若者の叫びを表した映画?」天気の子 タツフルさんの映画レビュー(感想・評価)
未来に期待出来ない若者の叫びを表した映画?
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この映画はよくある全て解決したという映画ではないと思います。パンフレットの新海誠監督のプロダクションノートに書いてあるようにこの映画は帆高の「天気は狂ったままでいいんだ!」の叫びから始まってみたいです。
最後に帆高は人柱になった陽菜を連れ戻すには天気は異常気象を繰り返す事になり、世界は狂ったままで陽菜を助けるのは帆高の自己満足になってしまう。
それでも帆高は陽菜を助ける事を選択してしまい、結局天気はおかしいままになってしまう。
様々なオーソドックスな映画とは違う全て解決でハッピーエンドとは違い、
世界を狂ったままでも一緒にいたいという違った見方をするとアンハッピーエンドにも近いこの結末はものすごい現実に近いと思いました。
途中で帆高が「神様お願いします、これ以上僕達に何も足さず、僕達に何も引かないでください」と拙劣に願いを込めてますが
私達はこれ以上何も望みませんが何も奪わないでくださいという今のまま幸せを望んでいる帆高に迫ってくる試練にどうする事も出来ない苦しみが今の若者の悩みや不安を表してる様で切なくなる
今の生きにくい現代社会だからこそ伝わるこのメッセージを表したこの映画に素晴らしいの一言です。
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