目撃者のレビュー・感想・評価
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事なかれ主義と警察不信と韓国不動産事情?
犯行を目撃されたことからその目撃者を殺すためさらなる犯行を繰り返す犯人。当然更なる目撃者を増やすリスクがあるため賢いとは言えない。
スタローンのおバカ映画「コブラ」は目撃者を殺すため警察と全面戦争になるような展開でもはや目撃者を殺す意味なんてなかった。まあ、カルト集団だからしょうがないかということ。本作の犯人もサイコパスだからと片づけられる。ラストはまんま「チェイサー」だったしね。
韓国映画といえばとにかく警察の無能ぶりを描いた作品が多い。実際の事情はわからないが映画でここまで描かれるということはやはり警察に対する国民の不信感は根強いものがあるのだろうか。
保険会社に勤める主人公も冒頭で警察に対する不信感から交通事故の被害者に示談を勧めている。
そんな主人公が自宅マンション敷地内での殺人を目撃し犯人にも見られてしまう。犯人は自分の部屋を知っている。このままでは自分と家族が狙われるのではとおびえる日々が続く。
普通ならここで警察に通報して家族の保護を求めるだろうし、実際そうせざるを得ないだろう。いくら警察不信といえども自分でこの事態をどうにかできるわけがないのだから。
マンションの組合では不動産価格の下落を心配して事なかれ主義を貫こうとする住民たちも描かれるが、主人公の場合はそうも言ってられないだろう。
殺人犯からも狙われ、警察にも助けを求められない追い詰められた状況はサスペンスとして定番のよくあるネタだが、本作はその状況を作り出す前提条件が弱すぎて説得力に欠ける。
自分の妻子と犯人が鉢合わせしそうになり何とかやり過ごそうとするシーンは本作では唯一スリリングで良かったが。
本作は最初からシャツの第一ボタンを掛け違えたような作品で最後まで良くなりようがなかった。ラストの主人公がマンション敷地内で助けを呼ぶシーンも作品のメッセージとして他人同士の無関心を痛烈に皮肉りたかったんだろうがそれもなんだかずれている。ちなみにああいう場合は火事だと叫ぶべきだ。
韓国映画はいろんな要素を詰め込んでも破綻せずうまくまとめ上げるのがうまい。本作もいろんな要素を入れ込んでるがまとまりがなくメインのサスペンススリラーとしても成功してるとは言えない。
主演のイ・ソンミンは「黒金星」や「KCIA」などで名演技を見せてきた役者さんなだけに期待したが彼の演技力に脚本、演出が釣り合ってなかった。ちなみに「はちどり」のパク・ジフがちょい役で出てたのはうれしいサプライズだった。
笑える、B級コメディ。
ありえない展開に始終笑えた。
いや、普通そんな行動しないでしょ(笑)っていう主人公の行動が、怖いというより面白かった。
特に犯人が目の前にいるのに、刑事に言わないところとかが、志村うしろ!じゃないけど、めっちゃツッコんでしまった。家族に危害が及ぶのを恐れて言わないのは分かるけど、あの状況はさすがに有り得ない。
最後どう言う結末で、おとすんだろうと思ってた。
主人公が怪しすぎる行動ばっかするから、犯人に間違えられて捕まっちゃうとかいうオチを想像してたけど、流石に違った。
なんか社会に訴えかけるメッセージがあって、ほう、ってなった。
あとになってから、面白かったなぁあの映画。。と思い返したので、星を上げることにした。
韓国映画っていいなぁ。他のも色々観たい!
無関心と本当に知らないは大違い
主役のイ・サンミンが好きで、やはり本作でも楽しませてくれました。
韓国のバイオレンス描写はさすがの一言ですが、凶器がハンマーってところがより現実味があったりするのかなと。銃社会ではない日本にいると、銃での殺し合いってどこか作り物感があって感情移入し辛いのは私だけか?
殺人事件を目撃してしまった主人公サンフン(サンミン)は、そもそも事勿れ主義。
実際に人が殺された姿を見ても、恐怖心からそもそもの事勿れ主義を貫き通します。
他の方のレビューを読んでいると、この地点でイライラすると書いてる方が多いのですが、私は特に。どちらかと言うと、サンフンの心情が伝わってきて、人間、マジで恐怖と隣り合わせになったらこうなっちゃうかもなーくらいに思いました。ですから、サンフンがとる行動に対して違和感もなく、イライラする事もなく。
可愛い幼い娘と奥さんを守る為にサンフンの行動は決して正しくは無いけれど、ぶっちゃけ、警察に信頼を置けないのは日本のニュース見ていても思いますが、警察が護ってくれる補償なんてあってないようなもんくらいにしか思えない現代。殺しのプロからすれば、一般人殺すなんて大した事無いんだろな、、、とか、基本、ネガティブな考えが浮かんできます。
印象的なエンディングも良かった。
結局、サンフンは命からがら生き残れたけれど。
マンションの住人には彼と同じ立場になり得た可能性のある人がたくさんいたであろうと思うとそこもゾワゾワポイント。
なんでもやっぱり量より質。
いざ、自分が当事者にならないと分からない。
この映画がそんな事を考えるきっかけになれば良いな。
希薄な世の中に素朴なメッセージを投げかけている作品でした。
バランスの取れたサスペンス!!
いやぁ、これはね、
面白かったです🤔!!
ストーリー展開から映像、音楽まで
バランス良く楽しめた作品でしたね✧\(>o<)ノ✧!!
○良かった点○
①殺人犯が迫ってくる緊迫感がGOOD!!
殺人を目撃したことで
殺人犯に目をつけられる訳ですが、
どこまでも追い詰めていく殺人犯と
ただひたすら逃げる目撃者って
構図が緊迫感があって良かったですねー(‘◉⌓◉’)!!
これでもかってくらいに怖い描写が
盛りだくさんでしたщ(゜ロ゜щ)✨
②人間関係の希薄さに対する警笛!!
集合住宅の広場で殺人が起き、
多数目撃者は居るものの
他人の問題に首を突っ込むのは
面倒だって事で
見て見ぬふりの連発で
事件は悪化(●__●)!!
主人公のおっちゃんも
犯人からの仕返しが怖くてね‥‥.
ずっと黙っちゃう訳なんですよねー🤔!!
いや、僕も厄介事にはね、
巻き込まれたくないですから
気持ちは分かるんですが、
見る人によっては
この正義感とは掛け離れた
逃げ腰スタイルには
イライラする人も居るかも
しれないですね〜🧐!!
僕もちょっとだけイライラして
舌打ちしちゃったよ‥‥(´⊙ω⊙`)!
人間関係が希薄化してしまうと
こんな事になりかね無いぞ??
って警笛のようなお話設定が
面白かったですね✧\(>o<)ノ✧!!
沖縄には
「ゆいまーる」って言葉があります!!
助け合う。
一緒に頑張ろう。
といった人間の絆を大事にしようとする
精神を意味した言葉で、
作品を観ていると改めて
「ゆいまーる精神」って大事だなって感じました(。☬0☬。)!!
○まとめ○
分かりやすいお話で
殺人犯と目撃者って関係図には
凄く緊迫感があってGOODでした✧\(>o<)ノ✧
人間関係の希薄さに対する警笛も
中々に面白い裏テーマに
感じましたね⊙.☉!!
これぞ、サスペンスって感じで
見応えありでした👏✨
インスタグラム@yoshiki5291で映画レビューもやってますので、良ければそちらでも宜しくお願いします!
焼肉ドラゴン刑事が活躍するも・・・
事なかれ主義、無関心、マンションの価格が下がる・・・住民たちは警察・マスコミに協力しない旨の誓約書を書かせるほど酷い非協力体制を取るのだった。いやはや、犯人がすぐに捕まった方がいいでしょうに・・・と、もどかしさとイライラが延々と続くサスペンス。
深夜2時にエレベータに乗り合わせた405号室の夫人チェ・ソヨン。しばらくして、一緒に警察に訴えましょうとハン・サンフンに申し出るも、彼は頑なに拒否。落とした携帯を届けようとしたときに、真犯人によるソヨン殺害現場を目撃してしまった。もうここで警察に通報しましょうよ!とイライラは頂点に達してしまい、そこまで無関心を装わなければだめなのかと悲しくなってくる。
そんな観る者をも不快にさせる展開であっても、家族までが襲われるといった被害妄想によって漸く警察に証言するサンフン。しかし、意外な人物が彼を襲い、またもう一人の証人までもが殺されかかる。どうするよ!サンフン。あなたのせいで被害者が増える一方だぞ!てな感じで憤りばかり感じてしまいました。おまけに最初に疑われていたストーカー君も自殺。
登場人物の心理線という点でもギクシャクさせる部分が多く、唯一感情移入できる焼肉ドラゴンのオヤジが良かっただけ。しかし、この刑事もサンフンに邪魔させられてるんですよね~。困ったもんだ。証人保護プログラムとかは韓国にないのかな?とにかく家族を守らなきゃならないって非常時でさえ警察はのんびりしていた気がする。
マンションという閉鎖的な住民心理だとか、事件には関わりたくない心理を辛辣に描いてはいるものの、自分が狙われてるのに行動を起こさない主人公たちには全く共感できないまま。かなりハチャメチャなサイコパスさえも水に流してしまえ!て感じの驚きのラストには神による天罰とばかり、ディザスターで締めくくる大味の作品でした。
些細な台詞に仕込まれた伏線が導く文字通り驚天動地のオチがスゴイ!
銀行ローンでマンションを買ったサンフンは同僚との新居祝いの飲み会から帰宅すると外から女性の悲鳴が聞こえる。慌ててベランダに出たサンフンは階下で帽子を被った不審な男がハンマーで女性に殴りかかっているところを目撃してしまう。サンフンはとっさに身を伏せるが、男は灯りが点いていたサンフンの部屋があるフロアの階数を一つ一つ数えていた。
まずサンフンがもう徹底的に事勿れ主義者なので自分と家族の安全のために目撃者であることをひた隠しにしようとする様にもうとにかくイライラさせられます。そんなその場しのぎが事態をどんどん最悪の事態へと転がしていくわけですが、サンフンと犯人だけでなく、階下に住む主婦、ごみ収集に熱心な少年、婦人会の会長、ベテラン刑事とその部下等様々なキャラクターが物語に絡んできて、彼らがふとこぼした言葉に秘められた伏線が導く文字通り驚天動地のオチのテンションがハンパないです。
もちろんメインはサスペンスですが、その背後に見え隠れする韓国のお国柄を暗示するあるあるがエゲツないくらいに辛辣、この脚本書いた人、凄いです。
主役のサンミンを演じるイ・ソンミンの顔芸がとにかく多彩。特に終盤から全く違う表情になる辺りのテンションが極まった演技はスゴイ。そして事件を追うベテラン刑事を演じるキム・サンホがメチャクチャカッコいい。見た目は雑にハゲ散らかしたオッサンですが、頭脳明晰で冷静沈着なのに上司に反抗的で時には同僚も蹴り飛ばす熱血漢という難しい役柄を情感たっぷりに演じてます。
私のフェイバリット海外ドラマ『警察署長』みたいな、物凄く分厚い人間ドラマの向こう側に蔓延する利己主義が裏テーマ、必見もいいとこです。
またハンマーか
報復を恐れて証言を拒否する主人公が逆にドンドン窮地に追い込まれていく話。相変わらず凶器がグロい。だが犯人に追いかけられた時点で身元は割れてるのだから早々に警察に駆け込むべきだろう。なんでそうしないのかイライラする作品であった。無理矢理サスペンスにしているようで最近の韓国映画ではハズレか。焼肉ドラゴンのお父さんが刑事役で出ていた。
こわっ!
家族を守る為に目撃しちゃった殺人を黙り続けて、挙げ句、犯人に狙われて。って話ですが、何か、ご近所づきあいの怖さも入ってて、けっこう好きです。
凶器がハンマーっていうのも好み。
ハラハラが心地良く、ツッコミ入れたいなぁ……なんて思ってても、つをっ!ヤバいぜ!ってなるのです。
ハリウッド的な派手さが少ないのがモアベターな作品で、たまたま手に取ったら当たりの部類に入っちゃった。
イエーイ。
始終イライラする展開
目撃証言だけで、こんなに警察から逃げ回る必要あるのか?主人公の行動が謎過ぎる。そして、こんなヤバいコミュニティあるのか?というくらい冷たい人間関係。マンションの値段以外は関心事ないのか?
ハッピーに終わったものの始終イライラする展開でした。
役者がいいのか構成がいいのか。
上手いですね。
目新しい内容ではないのに、ラストまでまんまと引き込まれました。
役になりきる役者の表情もいい。
たまにしか観ないけど韓国映画はハズレが少ない。
『見られた男』は『見た男』を見ていた。
殺人現場を見られた男は、見た男を見ていた。
『自分には守る家族がいるから』
『関わりあいになりたくないから』
『自分以外の誰かが何とかするだろう』
と殺人現場を見ていながら通報しなかった男性をイライラしながら見ていました。
ですが、自分の家族を相手に知られていたら。
家の場所を知られていたら。
職場から家の道を知られていたら。
自分も無関心な側に回るのかもしれないと思うと、怖い映画でした。
韓国ホラー映画ではあるあるですが、ハンマーが大活躍します!鈍器って怖いですね。
近代化の影で希薄になる人間関係
面白かったなぁ〜
これぞ、韓国サスペンス!!っていう面白さだった!
ある事件を目撃してしまった人と、その事件の犯人による追跡劇
韓国サスペンスらしく「暗闇から何が飛び出してくるかわからない怖さ」とか「全力疾走で追いかけてくる殺人鬼」とか、思わず「やめてーー!!」って言いたくなる怖さが盛りだくさん!!
しかし、その事件の背景には集合住宅に暮らす人々の、希薄になっていく人間関係とか、無理に山を切り開いて開発したベッドタウンの、自然災害に対する危うさ等がある
それは、韓国だけではなく、近代化していく都市ならばどこでも見られる問題であって
例えば、希薄化する人間関係からくる問題の一つに
「他人の問題に首を突っ込みたくないから、見て見ぬ振りをする」
というのがある
その「見て見ぬ振り」が、逆に事件を悪化させてしまう
そして、もしも自分が主人公と同じ立場だったら…
と考えると、確かに、やっかいごとには首を突っ込みたくないし…と思うと
これは、自分の身にも起き得る話なのかもしれない…
と思い、だからこそ、主人公は助かって欲しい…と願うのだ
主役がイ・サンミンとキム・サンホという地味なキャスティングの割に、韓国でヒットしたので、気になっていた作品
DVDスルーになる前に、スクリーンで観られる機会があって良かった
韓国サスペンス好きにおススメの作品
触らぬ神に祟りなし
重くもエンタメ的で、テーマがはっきりズッシリ伝わってくるサスペンススリラー。
他人を救えば自らに危機が迫る、究極の選択。
自分と家族を守るために奮闘するサンフンを熱く応援していたが、空回りも多く彼の選択によって次々と最悪なことが起きるので正直結構イラつく。
この場合警察にさっさと証言してさっさと真犯人を逮捕してもらった方が安全なのでは?なんてずっと考えていた。
でもまああの無能っぷりを見てしまうとそうも言っていられなくなるけれど。
いくらなんでも犯人が有能すぎたり物理的にどうなのと思うツッコミ所もあれど、終始ハラハラできてなかなか面白かった。
神出鬼没な犯人のプレッシャーと正義心に挟まれ困惑し、頻繁に戸締り戸締りと繰り返すしかない可哀想なサンフン。
ただ、終盤の追い詰め方のネチネチ具合には辟易。
格闘のシーンは今までの流れから急に作風が変わってなんだか乗りきれない。
そして再度サンフンの行動があまりにも稚拙。わかるけど。わかるけどね。
そして唐突な災害に驚いた。
急にどうした、ついに神が怒りたもうたかと思ったらゾッとする中身。
この作品では殺人を扱っているけど、軽くとも人のトラブルに足を突っ込みたくないのは皆同じ。
個人主義的な考え方が強く、「ご近所同士助け合っていきましょうね」なんて言ったってこちらに難が降りかかってくるのは御免被りたい。
静観こそ安全なのか。
私は散らばったビラをあの場で拾うことが出来るだろうか、と自分の胸にしばし問いかけた。わからない。
モラルが高い住民を自称しておきながらモラルの低い行動をする奥様が印象的だった。
色々と粗が気になるけど、ラストが凄くうまい。
目撃者なんて本当はもっといたんだろうな。
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