「たちこめる煙の中、近距離で対峙する戦車」タンク・ソルジャー 重戦車KV-1 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
たちこめる煙の中、近距離で対峙する戦車
予告編を見て選んだはずなのに全く覚えていなくて、最近は戦車物のロシア映画にハマりつつあるのもあり、まあ戦車で戦うアクション物だろうと思った。タイトルも「タンクソルジャー」だしね。
なので、なかなかストーリーは香ばしく、よろしくない展開が続いても気にしていなかった。
それがエンディングでまさかの実話であることが発覚。
そりゃあ多少は盛られているだろうが色々ととんでもねーな。などと考えていて、そういえばロシアは戦争中は戦場の英雄をたたえるニュースをよく流していたんだったな。と思い出した。少々盛られていてもね。
この話もそれだろうし、冒頭の何でもなおす整備兵の話もそれだろう。
とりあえずストーリーには触れずに肝心の戦車アクションだけをみていこう。
アクション自体は後半の何十分かしかないので、量としてはちょっと物足りないが、質は結構良かった。
二次大戦の頃は敵を目視でとらえていたので、爆破の煙に紛れて接近していく戦術はなるほどなと思った。
近距離で正面から対峙する時、装甲の厚いKVは本領を発揮する。被弾したって、さすがKVだ、なんともないぜってな訳だ。
トロいからスピード勝負になると負けるしね。
ちょっと緊張感が薄くて、手に汗にぎるとはいかないけど、娯楽系戦車アクション映画としては及第点じゃないかな。
コメントする