「人魚なんて出てこないどころか主人公がカナヅチ」黒人魚 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
人魚なんて出てこないどころか主人公がカナヅチ
水泳選手のローマンは父から譲り受けたボロボロの別荘で友人と過ごしていた。気晴らしに近くの湖畔で泳いでいるところで見知らぬ女性に出会う。その後ローマンは悪夢にうなされどんどん衰弱していく。ローマンの恋人マリーナは彼を看病しているうちに不審な人影が見えるようになりローマンと同じく悪夢にうなされる。マリーナはローマンの衣服の中から見つけた古い木製の櫛がこの奇妙な現象と関係があるのではないかと疑い始めるが・・・。
ポスタービジュアルだけで観に来てしまいましたが、ティーンエイジャー向けのややファンタジー寄りのホラー、要するにちっとも怖くないやつ。これは作品のせいではありませんが英語の吹替版にポルトガル語字幕という回りくどいバージョンでの鑑賞だったためロシアっぽさがさっぱりなくなっていたのがそもそも残念。子供向けなのでお話は解り易くて安っぽいしゴアなシーンも全くないですが結構丁寧に作り込んだ演出なのでダレ場はなく、彼氏が水泳選手なのにマリーナはガチのカナヅチという設定があとで色々効いてくるところはいい感じでそれなりに楽しめました。特に最後のワンカットに込められた薄ら寒さはなかなか印象的でしたが、人によってはハッピーエンドに映るのかなと思いました。
エンドクレジットは当然全部ロシア語なので何書いてあるのはさっぱり解らず、最後に流れる歌がものすごくカッコイイ曲だったのに誰の何という歌なのかがさっぱり判別出来ませんでしたので気が向いたらググってみようと思います。ちなみに人魚なんて一切出てきません。
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