「死にざまフォトグラフ」シャッター 写ると最期 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
死にざまフォトグラフ
少し先の未来が写るカメラ、生き物を撮影すると死に様が現像されてその通りに死んでいく。設定が変わっていて面白い。
カメラが自発的にバシバシ撮っていくわけではなく、あくまでも人が操作しないといけない。
特定の敵のいない状態でどうスリルを作っていくのかなと思っていたら、仲間内の疑心暗鬼やハプニングを使ってきたことに感心した。
それにしても登場人物の知能指数が低すぎてツッコミ所しかない。
半信半疑の人間にカメラ渡したらそりゃ撮るに決まってるでしょとか、死が迫った焦りとはいえもう少し落ち着いてくれとか、いやそこで一旦戻る呑気さは何だとか、森に紛れ逃げたほうが良くないかとか…。
もう脳みそ1グラムしかないのかよと。
とにかく一々引っかかる行動をしてくれるしスリルなんてほぼ無い。
しかしテンポが超絶に良くサクサク進むのと、死に方のバリエーションが豊かで飽きずに面白く観られた。
終盤のまさかの展開とラストのアホくさすぎる集大成が好き。平和ボケかよ。
出来の悪い子供を慈しむ気持ちになる。
自分が撮られたらと思うとゾッとする。
写し出された死にもう少ししぶとく抵抗する様子を描いてくれたら良かったのに。
エンドロールでスタッフの顔写真を載せていくスタイルがは映画の内容を踏まえると悪趣味なんだけど、どこかほっこりした気分になった。
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