劇場公開日 2019年8月23日

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「映画館で爆笑する珍しい経験ができた。いい意味での大衆映画」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD haruさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映画館で爆笑する珍しい経験ができた。いい意味での大衆映画

2019年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

まず言っておくと、いわゆる「通好みの映画を好む人」や登場人物の細やかな心理描写を求める人には物足りません。内容も盛りだくさんでテンポがかなり速く、1つ1つのシーンをもう少し丁寧に描いてほしいと思う部分もある。ただ、制作側も言っているように、まさに「老若男女楽しめる、笑って泣けるラブコメディ」。いい意味でとても大衆映画です。

特にコメディの部分が素晴らしく、映画館で爆笑するという珍しい経験をしました。
他のお客さんも声を上げて笑っていて、主演の田中圭さんも素晴らしいですが、特に吉田鋼太郎さんがすごい。なんかもう、本当に色々すごいし上手い。サウナシーンはカオスですが必見です。

ラブの要素は、ドラマから1年後という設定なので、恋人(婚約者?)として結ばれた後のともに生活して生きていく上での葛藤が描かれていて、BLとか男性同士とか関係なく、人として共感できました。

ジェットコースターのような映画で、爆笑したりほろっとしたり感情が忙しいですが、難しいこと考えず映画館で笑いたい人には超オススメです。いろんなオマージュもあって、それを見つけるのも楽しいかも。ドラマを見ていなくても特に問題ありません。簡単な人物相関図くらいはサラッと見ておけば尚いいかも。

それと、いわゆるBL的な生々しいシーンや描写はほぼありませんので、それを理由で敬遠している人も全然大丈夫ですよ。

客席には、小学生くらいのお子さんを連れたご家族や、シニアのご夫妻、カップル、男性&女性のおひとり客、いろんな方がいらっしゃいました。まさに老若男女。確かに女性が多いですが、どんな人が行っても浮かないと思います。

難しいこと考えずとにかく映画で笑いたい。あったかい気持ちになりたい。
そんな人にはとてもオススメの映画です。
コアなファンが多い作品ではありますが、映画らしい派手さもあって、いい意味で誰でも楽しめる大衆映画でした。

haru