「これは盛大な予告編詐欺でしたね(苦笑)」屍人荘の殺人 meitamaさんの映画レビュー(感想・評価)
これは盛大な予告編詐欺でしたね(苦笑)
Perfumeファンの書店員が観て来ました。
原作小説が色々賞を取ってかなり売れていたので、ミステリ作品として期待して観に行かれた方はさぞや肩透かしを喰らったのではないでしょうか…。
私、個人としてはPerfumeの「再生」が主題歌だったので其れを聴きに行くつもりで行ったのでそこまで期待値が高くなかった事と、映画の公式サイトの原作者コメントを読んでいて「あー、かなり改変されてるのかな?」と思いつつも原作未読で観に行きました。
原作有作品の映画化と言えば「どの部分を削るのか」が肝要だと思うのですが、ミステリ作品から推理を削ったら元も子もないのでは…。
人物描写も中途半端、トリックも中途半端、ギャグ要素も中途半端…とは言えシリアスとも言い切れず…何もかもが「触りだけやりました」感が満載な気が。
物語としてもツッコミ所満載でしたね…。
「屍人」の方が全く回収されて無いので、ミステリの舞台装置として機能してる事が分からない人には、取って付けた様な意味不明の存在だったのではないでしょうか?
こんな中途半端な捻りもないトリックで、
『このミステリーがすごい!2018年版』第1位
『週刊文春』ミステリーベスト第1位
『2018本格ミステリ・ベスト10』第1位
奇想と本格が見事に融合する選考員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作。
……と迄言わしめる筈がなかろう…と、原作を読む事を決意しました(笑)
(そう言えば、創元社さんも「映画公開から文庫が更に売れているのはそう言う事(どう言う事?)でしょうか?」とおっしゃっておりました…。)
でも、取り敢えず最後まで鑑賞出来たのは
浜辺さんのベラボウな可愛いさと
(普通にTVにご出演されている時にはそんな事思わなかったんですが)
神木隆之介氏はやっぱり神だったんだな…と(演技力諸々)
この2人のコンビと脇を固める俳優陣で何とか破綻せずに成立していた気がします。
中村さんお目当ての方には…何とお悔やみを申し上げればよいのやら…。。。