「個人的には良作だと思う実写版“ポキモン”」名探偵ピカチュウ やきにくあんあさんの映画レビュー(感想・評価)
個人的には良作だと思う実写版“ポキモン”
「おもしろい」と「つまらない」、両方の生の声を聞き、気になって観に行きました。
私自身、ポケモンは小学生の頃から人並みにやり込んでいたのでハリウッド実写化に多少の不安はありました。
でもよかった!
若干テンポが悪いというか、退屈な時間も多少ありましたが、終わってみれば満足でした。
まず、ピカチュウがしゃべることについて。
観る前は
・ストーリーを膨らませる、都合良く進めるため。
・話題作りのために今、旬のライアン・レイノルズを起用した。
とばかり思ってましたが、ラストではちゃんとそれに意味があることが発覚し、「うまいなぁ」と感心しちゃいました。
(そういう側面をストーリーに昇華してる)
他にも実写版ということで気づかされたのが、ポケモンのいる世界でも人間社会のシステムは必要だということ。
主人公はかつて夢見たポケモントレーナーを諦めて保険会社に勤めているわけですが、ポケモンがいる世界でも多くの人は普通の職業に就くのが当たり前なんですよね。
ゲームポケモンをやっている限り、あの世界の仕事は8割方ポケモントレーナー、あるいはポケモン関連の職業だと思いこみがちですが、多分ポケモントレーナーはこの世界でいうスポーツ選手。
サッカー好きがウイイレでメッシを操作するが如く、ゲームでしかポケモントレーナー気分を味わえない人がほとんどなのかも…?
全体としては、冒頭のポケモンを捕まえようとするシーンやライムシティのポケモン共存社会でポケモンワールドに夢を見せつつ、より現実的な部分も表現していて、そこのバランスがよかったと思います。
出てきたポケモンについては、
・ミュウツーイケメン。
・ゲッコウガが悪役で悲しい。
・ピカチュウはそりゃまぁかわいいよね。(ピカピカ言ってるときのピカチュウ)
・フシギダネもかわいい。
・怒った群れの野生ポケモン(エイパム)は日光の猿みたいで実際遭遇したら恐いだろうな。
といったところでしょうか。
ポケモンバトルに期待してる人には少し物足りないかもしれませんが、私は十分楽しめました。