「ポケモン、初GET(初鑑賞)だぜ!」名探偵ピカチュウ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ポケモン、初GET(初鑑賞)だぜ!
日本のみならず世界中で大人気の“ポケモン”こと『ポケットモンスター』。
中でも代名詞とでも言うべきマスコットキャラ、“ピカチュウ”がハリウッドで実写映画化!
実は私、ゲームもTVアニメも映画も、これまで一度も『ポケモン』に触れた事は無く…。
唯一と言えば、毎年劇場で掛かる新作映画の予告編くらい。
なら観んなよ!…と、ファンからお叱り受けそうだが、こういう時でもないと見る機会無いと思って、いざGO!初ポケモン!
GWに家族で見るのにぴったり!
小さなお子様には夏前に『ポケモン』を映画で観れるだけで嬉しいだろうし、大人も充分楽しめるエンターテイメント。
中盤やクライマックスは思ってた以上のスケールや迫力があり、これらは日本では無理。さすがハリウッドで実写化したならではのお楽しみってもん。
人間とポケモンが共存している世界。人々にはそれぞれパートナーのポケモンが居る。
この世界観がユニーク!
すでに多くの方が言われてる通り、ポケモンが実際にこの世界に居たらこんな感じなんだろうなぁ。
舞台の街の外観はアメリカ的だが、いざ街の中に入ると日本を彷彿。
そんな街で、普通に存在している、出るわ出るわのポケモンたち。
○○だ!○○だ!○○も居る!
たくさん惜しみなく登場するポケモンは、ファンの方なら堪らないだろう。
名前は知らないが、見掛けた事のあるキャラも何体か。
今夏の新作映画のメインキャラであるあのポケモンはさすがに知ってるぞ。やはり有名キャラらしく、本作のキーキャラでもあった。
だけど、皆が期待しているキャラは…
ピカピカ!ピカチュウ!
あのもふもふ感、可愛さ、愛らしさ、リアルさを見よ!
これだけでも一見の価値はあると思う。理想的な実写化と言えよう。
でも、今回のピカチュウ、見た目は超可愛いけど、声や中身はおっさん!(←最近こういうの流行ってるのか…?)
演じるは、デップーことライアン・レイノルズ。
本当は字幕で観たかったのだが、いつもながら我が地元の映画館は…。
公開までシークレットだった西島秀俊の吹替も悪くはなかったが、やはり字幕で見るべき。ライアン・レイノルズがピカチュウ役の意味もある。
さて、話は…
探偵だった父の死の報せを受けた青年ティム。
父の相棒だったピカチュウと共に、父の死の真相を探っていくと…!
タイトルが“名探偵”でもあり、謎を追うミステリー的な話だが、本格的なものを期待するとちと肩透かし。
ミステリーと言うより、キャラや楽しさやスリルのアトラクション的なアドベンチャー。
ここら辺、例えば『ロジャー・ラビット』のように、ミステリーとしても醍醐味や面白味があったら…。
父の死をきっかけに事件に巻き込まれる主人公、狂暴化するポケモンや陰謀やすぐ分かる黒幕の正体…楽しいのは楽しいが、予定調和であるある。
まあでも、健全なエンターテイメント。
楽しいキャラや見せ場だけじゃなく、しっかりと“繋がり”も。
それが親子であっても、相棒であっても。
あなたにも必ず居る、ポケモン(=ベストパートナー)。