「ジェイムズ・スチュワート似」運び屋 arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)
ジェイムズ・スチュワート似
原題の「The Mule」ですが、本来の意味はラバ。口語では直接的に「運び屋」の意味ですが、「がんこもの」みたいな意味もあってうまいダブルミーニングになってるな、と思いました。実話をもとにしているというところが面白いですね。
監督の筆致はいつもながらさすがです。
黒人やメキシコ人に対しての差別発言がいくつも出てくるのはちょっといかがなものかと。それこそ正直で頑固な年寄りということを表現したいのだというのは分かりますが、イーストウッドにはそういう差別的な老人を「古き良きアメリカ」として美化する傾向があっていただけないですね。まあ自身がそういう人なんでしょう。「ジェイムズ・スチュワート似」って作中2度もわざわざ出てくるのは観客に正しい人と思わせるためのバイアスかな?笑
映画としての出来はいいだけに残念です。
コメントする