「再生の物語」運び屋 marさんの映画レビュー(感想・評価)
再生の物語
イーストウッド御大の遺言的な作品ってことで。
まず主人公の設定がすごくイーストウッド的で、あぁこの人はやはり作家なんだと。
退役軍人で、頑固者。誰かに疎まれても、自分の道を貫く感じ。
本作のアールはけっこうチャラいってか軽い感じなおかげで、
善と悪の違いなんて曖昧なもんだっていうメッセージがすごく生きたように思う。
犯罪は犯罪なんだけど、結果としてアールは大切なものを取り戻したよねっていう。
人間いくつになっても変わるのに遅すぎるなんて事はないんだっていう、
すごくポジティブな物語に昇華させているのが印象的だった。
しかもこういう物語にありがちな、宗教色がほとんど無いのも好感がもてた。
最後に気になったとこなんだけど、
運び屋を1回やっただけであんなにカネもらえるか?と。
孫娘が開くパーティの費用を出して、
さらに新車のピックアップトラックなんて買えるか?と。
まぁ細かいことは置いといて、素晴らしい「再生の物語」だった。
コメントする