「老いて尚」運び屋 POWER_OF_UNITYさんの映画レビュー(感想・評価)
老いて尚
スクリーンに戻ってきたその理由は、未だ“老いを迎い入れていない”点に他ならない。ふとした瞬間“彼そのもの”と見間違う点が、イーストウッド作品における一つの特質だろう。スクリーンに映し出される、目元に宿る鋭くも物悲しい眼差しは、過去諸々の総括の果てに行き着く、人生の悲哀が反映されている様で切ない。だから良い。幸福で幸運な期間は短い、そんな人の世を正直に切取る彼の作品はいつだって信用できるのだ。
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