劇場公開日 2019年3月8日

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「90歳になって思うこととは」運び屋 とえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.090歳になって思うこととは

2019年2月27日
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鑑賞方法:試写会

沁みる映画だったー

87歳の老人が一人で麻薬の運び屋をしていたという報道記事に着想を得て製作された作品

映画では、90歳の主人公アールが「ただの老人」から「運び屋」になるまでが描かれている

そのアールの姿を見て思う
人は、90歳になった時、何を思うだろうか

クリント・イーストウッドからしたら若輩者の私が思うことは、ただの想像でしかない

しかし、それまでの人生を振り返り、自分が失敗したことを、若い世代にはさせたくないから
「こんなことをしてはいけないよ」と言って諭すのではないかと思う

では、今年、89歳になるクリント・イーストウッドが、この90歳になる運び屋の実話を題材に選んだのは何故だろうか

クリントなりに、この運び屋アールの人生に共感することがあり、自分の人生と重ね合わせた上で「こんな老人になってはいけないよ」というメッセージを込めて製作したかったのではと思う

そのメッセージを私たちに届ける役割を果たしているのが、ブラッドリー・クーパーだ

クリントの弟子とも言われるブラッドリーと、クリントが共演している場面はどれも貴重なものであり、その中で、クリントは若者世代へのメッセージを込めたセリフをしゃべっている

アールは、これまでどんな生活を送り、何を後悔し、若い世代に何を伝えたいのか

もっと具体的に言えば、彼は「人生で最も大切にすべきことは何か」を伝えたいのだ
それは、アールだけのものでなく、クリント自身の言葉でもあるのだ

私の心の中では素直に認めたくないけれど、
クリントはアールという役柄を通じて、ブラッドリー・クーパー世代へ伝言を遺しているのだろうと思った

ブラッドリーは、クリントからの遺言を託される重要な役割を果たしている

世界中の人たちが、クリントにはもっと作品を作って欲しいと願っているけれど
もうすぐ90歳を迎える彼は、遺すべき言葉を選んでいるのだ

そう思ったら、後半、この映画の中でクリントの放つ言葉の一つ一つが心に沁みて、切なくなり、映画が終わると涙が出てしまった

惨めで、孤独な老人になりたくないと思ったら、どうすべきなのか
そのクリントからのメッセージをしっかりと受け止めたいと思った作品だった

とえ
とえさんのコメント
2019年3月23日

ありがとうございます!!
そう言っていただけると、とても嬉しいです。
何度でも観て、クリント・イーストウッドの言葉を心に留めておきたいですね。

とえ
ponさんのコメント
2019年3月23日

昨日みてきました。
映画をみて色んな方のレビューをみてて、とえさんのレビューにたどりつきレビューを読んでると今すぐもう一度みたくなりました‼️

pon
とえさんのコメント
2019年3月19日

流れ星さん
こちらこそ、ありがとうございます❗️そうですね❗️何度でも観たい映画ですね

とえ
喜木さんのコメント
2019年3月18日

ありがとうございました❗️久しぶりに、凄く感激しました。ドキドキしながら何度でもみたい、

喜木
とえさんのコメント
2019年3月17日

エクさん
コメントありがとうございます!
そう言っていただけると、とても嬉しいです。

とえ
エクさんのコメント
2019年3月16日

とっても素敵なレビューでした。
こんな見方もあるんだと素直に悔しくなりました(笑)

エク
とえさんのコメント
2019年3月15日

ハクタカさん

コメントありがとうございます!
そう言っていただけると、とても嬉しいです。

とえ
ハクタカさんのコメント
2019年3月15日

とてもいいなって思えるレビューでした。

もう一度見たくなります。

ハクタカ
とえさんのコメント
2019年3月7日

そうですね!
まだまだ作って欲しいですね!
期待して待ちましょう!

とえ
honehoneさんのコメント
2019年3月7日

新藤兼人は監督として忘れられない素晴らしい作品を世に出して100歳まで生きました。クリントは主演して日本に来ていますので、まだまだ期待しています!

honehone
とえさんのコメント
2019年3月6日

嬉しいコメントありがとうございます!
ぜひ、楽しんできてください!

とえ
shioshioさんのコメント
2019年3月6日

イーストウッドのファンです。
今週末の公開日に観に行く予定ですがコメントを読んでますます週末が待ち遠しくなりました。
ありがとうございます。

shioshio