劇場公開日 2019年4月19日

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「舞台をやっているんだから、映画だからこそ出来るシーンが欲しい」クロノス・ジョウンターの伝説 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0舞台をやっているんだから、映画だからこそ出来るシーンが欲しい

2025年5月8日
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鑑賞方法:VOD

原作未読ですが、ある程度調べました
梶尾 真治のSF小説で
クロノス・ジョウンターというタイムマシーンというおもちゃを発明して、シリーズ化したものですね
新木飛呂彦がスタンドというおもちゃを作ってシリーズを続けているのと同じです

このクロノス・ジョウンターは物質を過去に飛ばすことが出来ても長時間留まらせることが出来ず、しかも戻ってくるときには更に未来にはじき飛ばされるという特性をもっている
つまり、最終的に未来に行ける機械なんですね
映画はその中の、
吹原和彦の軌跡というタイトルの部分です

タイムトラベルというと、タイムパラドックスという矛盾が出てくるんですが、創作物ですから、そんなのおかまいなしに、過去を書き換えちゃうドラマだらけです

最近、はやりなのは、矛盾を解決させるために、平行世界(パラレルワールド)が存在するという解釈ですね

つまり過去を変えると別の世界が生まれて枝分かれするという考え方

となると、今回の純愛物語もシラケた話になってしまう
主人公は彼女が死なないように奔走するんですが、彼女の死なない世界が新しく作られるだけで、元の死んでる世界は別に存在していくわけです
つまり、主人公は彼女の生きている世界を作って満足するだけなんです
ただの自己満なんですよね

なんて考えるのはよして、悠久の時間の流れの中の小さな恋の物語に浸りましょう
日本映画もアメリカ映画も韓国映画だってタイムトラベル物が大好き

現実ではかなわない、やり直しが出来たらって想像できれば心が癒されます

この作品は素直なタイムマシンじゃないところが、ちょっと面白いかな
上手く作ってあるので、映画じゃなくって舞台でも出来そうですね
あ、舞台でもやったんだ

こういう話はすきですよ
でも、この映画に1800円の価値はないな
配信ならOK
実際、スペシャルドラマで良かったんじゃない
87分という短さなのに、余分なシーンがいくつもあった
無理やりのばしてもこの短さだから

有名な声優の下野紘の主演は固定ファンをねらって収益に繋げたかったんだろうけど、作品を損ねましたね
ヒロインの井桁弘恵と年の差がありすぎて違和感ありすぎ
身長もあわんし
中年ロリコンにしかみえんよ
配役にはもうちょっと、慎重になってほしかった

20代前半の井桁ちゃんは、まだ性格が顔に出ていない無垢な感じが良かった
今、6年たって28歳ですが、いい感じに性格が顔に出るようになっている

nakaji
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