「絵画の祟り」ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー m@yu-chan-nelさんの映画レビュー(感想・評価)
絵画の祟り
クリックして本文を読む
「ナイトクローラー」のコンビと言うことで、かなりハードルを上げて鑑賞してしまいました(笑)
ある画家にまつわる謎を解いていくうちに、自身も その怪現象に飲み込まれていく…。
絵画は詳しくないので、初めに人間関係が解りにくかったかな。
人々が死んでいく描写も、かなりソフトで 迫り来る危機は全く感じなかった。
結局、絵描きのおじいさんは 、自分の過去と対峙するために絵を描いていた…ってことなのかな。
確かに…過去の苦しみが現れているような 絵画でしたね。
だから その負の魂のこもった全てを自身の死と共に葬って欲しかった…と言うことでしょう。
しかし、欲にまみれた人々により 白日の元に晒されたことで、絵描きの怒りをかった …所謂 “祟り” 的な感じなのでしょうね。
因みに、路上アーティストだった男性は、金儲けの餌食になりかけたが、自分の信念を突き通し 元の生活に戻った。
アイデアが浮かばず、絵を描くことに行き詰まっていたジョン・マルコヴィッチ演じるピアースが、棒を使い海岸で 砂浜に思うままにスラスラと描いていたエンディングは、心の自由を手に入れた解放感に満ち溢れていて良かった。
アートとは、欲に駆られた金儲け主義者や 金持ちの道楽の道具ではなく、お金では計れない価値観の元、自由に自分自身を表現する為の手段なんだよなーっと思った。
コメントする