「自分を生きる」金子文子と朴烈(パクヨル) 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
自分を生きる
関東大震災朝鮮人虐殺事件も最近知ったし、
朴烈事件もこれで初めて知った。
難しい内容でWikipediaなんかも覗きながら観たけど、
金子文子の生き方、特に最後の言葉は胸に刺さった。
生きると言う事はただ動く事ではなく、
それが死に向かっての行動であっても
それは生を否定してるわけではなく肯定してる事であって
自分自身を生きたと言う事。
他人は短命だった方に、まだ若いのにと言うけれど、
どう生きたかが大切だよなと思えました。
朴烈もカリスマ性があって良かった。
最初は大虐殺の理由のでっち上げに捕まったのかと
思ってたけど、皇太子暗殺は計画してたんだな。
隠蔽されないためにも朝鮮人として、
死刑を選ぶと言う生き様はなかなか出来る事ではないし、
そんな朴烈をただの罪人ではなく一人の男として
ある種認めてる立松とのやり取りもグッと来ました。
ただ日本人役を日本人に演じてほしかったなとは思いました。誰が朝鮮人で誰が日本人なのかスゴく分かりにくかったし、朴烈たち在日朝鮮人の日本語には字幕をつけて欲しかったです。
コメントする