「実写化の意味」ばるぼら shinさんの映画レビュー(感想・評価)
実写化の意味
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何度も読み返した大好きな漫画。
虚無的な美倉洋介を稲垣吾郎が、退廃的なばるぼらを二階堂ふみが見事に演じていました。
でもただそれだけの作品でした。
アートな雰囲気を醸し出しているものの、それほど映像に引き込まれることもなく、確かにベッドシーンもいやらしさは無く美しさが際立っていたものの、冗長な感じがしました。
美倉がばるぼらに魅かれて自堕落になっていく過程も十分描かれているけど何か物足りなかった。ただ恋愛を認めてもらえないカップルの駆け落ち逃避行のようで残念な感じがした。
原作をなぞるだけなら、わざわざ映像化しなくてもよかった。
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shinさんのコメント
2020年12月29日
思うのだけれど、そのシーンは十分映画の中でも描かれているし、稲垣吾郎の演技からも十分伝わってくるのだけれども、イマイチ原作を読んでいるときのように伝わってこなかった理由は、やはり漫画と映像は比べようがないし、あるいは役者によって完璧な演技で再現されたとしても、越えられない原作の壁があるような気がした。
shinさんのコメント
2020年12月29日
久しぶりに原作を読み返してみたら、原作も駆け落ち逃避行のような話だったし、映画も今思い返してみると、決して原作をなぞっただけの作品ではなかったような気がしてきた。
本作のメインとなるところは、美倉が理由も分からずばるぼら魅かれて自堕落になるところだったり、最後ばるぼらの死を前にして、美倉が狂ったように取り憑かれたように執筆するところだと