「白痴から20年」ばるぼら U-TAさんの映画レビュー(感想・評価)
白痴から20年
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白痴が公開 それを初めて観てから期待と興味を持って 観ました
だが 残念な感じ ほぼテーマは同じ 狂った社会の中で真実の愛とは 見つけられるのか 正気は狂気の中で排水溝に捨てられていくだけなのか?
だが、20年前にあったパワーがなくなってしまっている かといって 熟成も感じられない
原作を読んでないので 何とも言えないが
作家が狂っていく過程をもっと丁寧に描かないと 狂気に説得力がなくなってしまう。狂ってからの描写は削っても‥‥
それはパワーが無いことにも繋がるが 緊張感が欠けてしまっている 主役の稲垣吾郎も演じ切れていない 稲垣吾郎本人が残ったままの演技も緊張感を出しきれないままである
それ故、二階堂ふみの裸のシーンが?勿体なく見えてしまった。まさか 客寄せのための条件での制作?ではとか考えてしまった。
思えば 白痴とこれと手塚真作品は2本だけしか観てないが 彼は特撮マニアの一人で
役者演技の演出や女性ーこれは手塚治虫もそうだったがーの描き方は苦手なのかも知れない。
マネキンや犬を抱く?のも追い詰められる過程がない 薬物の幻覚でもない 元々の病気?でもない
ルンペンのばるぼらの繁華街を歩くシーンもファッション雑誌のようにおしゃれに見えてしまう。
20年前の白痴の方が より現代を風刺もしているし 作品のパワーが違う 原作の坂口安吾の白痴も読みたいと思えたが
今回は原作を読みたいとまで思えなかった
父の作品を子が映画化 二階堂ふみ 稲垣吾郎‥‥期待し過ぎただけなのか‥‥
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