「映像美は凄かったが」ゴジラvsコング 映画鑑賞1000作さんの映画レビュー(感想・評価)
映像美は凄かったが
エメリッヒゴジラの大不評の反省から、ハリウッドが真剣にゴジラと向き合い、結果、マニアをも唸らせる作品となったハリウッド版ゴジラ。ゴング単体作を挟みながら、当4作目の最終章まで辿り着いた。これで終わり、正直寂しい。果たしてその出来映えは?
肉弾戦の格闘シーン、怪獣の表情や声のエモさ、壮大で美しい景色と破壊のリアル感、どれも一級品だった。シンゴジラが霞むくらいの素晴らしさだった。
ただし、人間ドラマ部分の脚本が糞過ぎた。前作の主要人物の影の薄さ含め、本当ストーリーに繊細さが無い。シリーズ中ダントツでの駄目駄目だ。
小栗旬の役柄は、芹沢親父の意志を継いだ役、ゴジラ擁護側にした方がずっと良かった。これではゴジラを愛した前作の親父が報われない。小栗旬にとっては、ほろ苦いハリウッドデビューになったなと。
怪獣映画だから格闘アクションが目玉ではあるが、人物設定含め人間ドラマ部分が残念だと、所詮子供向けと言われてもしょうがない。前作キングオブモンスターズがあらゆる面でシリーズ最高作、大人も堪能出来るレベルだっただけに、本当残念だ。
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