「大迫力と巧みな脚本でスクリーンでの鑑賞に栄える作品です♪」ゴジラvsコング 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
大迫力と巧みな脚本でスクリーンでの鑑賞に栄える作品です♪
話題の作品で度々公開が延期されましたが、緊急事態宣言解除後にやっと公開。
そんなに興味がある訳ではありませんが、とりあえず観ない事には始まらないと思い、鑑賞しました。
で、感想はと言うと…あれ?…面白いw
普通に面白くてビックリw
もっと大味なのかと思っていましたが、かなりまとまっているし、それでいて迫力があり。
何よりも伏線の貼り方や回収が上手い。
共同執筆ながら脚本をメインで担当しているエリック・ピアソンは「マイティ・ソー バトルロイヤル」やまもなく公開予定の「ブラック・ウィドウ」の脚本も担当していますが、怪獣映画の持ち味を活かしつつ、細かくなり過ぎない設定の妙が効いてて良いですね♪
今作は「モンスターバース:シリーズ」の第4作目で、2017年公開の「キングコング:髑髏島の巨神」と2019年公開の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の続編。
それぞれの作品が合流する形は「クロスオーバー」作品としては、さほど珍しくもなく、またゴジラとキングコングの共演作品は1962年の「キングコング対ゴジラ」で公開もされているので、正直目新しさも無い。
ましてや1962年の作品ではゴジラとキングコングの対決は曖昧な形で終わっているし、どちらを肩入れした形で勝たすのも正直難しいだろうけど、個人的にはゴジラが負けるのは想像出来ない。
ハリウッド・ゴジラシリーズの前作でキングギドラを登場させていて、そのキングギドラがコングの梅雨払い的な扱いと言うのはちょっと納得が出来ないw
東宝怪獣の中でもキングギドラは最強の怪獣に相当すると思われる存在なだけにゴジラは良いとしてもコングとの最強決定戦的なのって「どうなの?」と思ってしまう。
そんな様々なモヤモヤがあった作品ですが、観てみるとそんな心配が「無かった事」の様にあっさりと消化w
ゴジラが怪獣の王として君臨してから5年後の2024年、コングとゴジラに古くから因縁がある事が判明し、巨大ドームの基地内に収容していたが、コングを世に放つ事はゴジラを呼び寄せることになる故にコングを外界から隔離していた。
巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」のCEOのウォルター・シモンズと、5年前に亡くなったモナークの生物学者・芹沢猪四郎博士の息子である芹沢蓮は、ゴジラを倒す新兵器製作のため、怪獣達の故郷であり彼らの力の源がある地底に存在する空洞を目指しており、コングの帰巣本能を利用して地下空洞世界を探索しようと決める。
大艦隊で構成された輸送船でコングを髑髏島から南極へ移送するが到着目前にゴジラが襲撃、両者の激しい戦いが幕を開ける。
破壊神=ゴジラと守護神=コングの構図は因縁の関係で昔からのライバルと言うのはさほど無理の無い感じの設定で違和感は無し。
今作ではゴジラと比較してと言うこともあってかコングの仕草などに人間っぽさが強調されているが、ちゃんと「怖い」怪獣の側面もあり、社長令嬢の乗り物を握り潰す怖さと爽快感が良い感じw
「怪獣たちにも感情移入をして欲しい」と言う思いから、コングの人間臭い仕草を強調されたとの事ですが、ただ、個人的には地下空洞から持ってきた斧はちょっとやり過ぎな感じがしなくもないかなw
それでも、ゴジラとコングの戦いは迫力満点。大迫力でこれこそ大スクリーンで観る価値のある作品かと思います。
昨今のコロナ禍で劇場で映画館を観るのが何かと憚れるのは映画好きにちょっと悔しいところですが、劇場で観る価値のある作品には嬉しくなります♪
今作の最大の売りと功績は「メカゴジラ」の登場。
ゴジラとコングの戦いだけだろうと思っていただけにこの登場は嬉しい誤算。
また次回作まで引っ張ると思ったら、ちゃんと今作で完結させている。
またこのメカゴジラの開発過程もきちんとキングギドラを踏まえてと言うのも納得。
まさか、回収されたキングギドラの頭部がメカゴジラの開発に利用されていると言うのはビックリ。
これで流れがスッキリして、またメカゴジラを登場させた事でゴジラとコングの決着にも上手くオチが付けられたと思います。
何よりもメカゴジラの圧倒的な破壊力と無敵感は良い!
それに対抗して、「昨日の敵は今日の友」と言わんばかりに利害一致したゴジラとコングが力を合わせて、メカゴジラを倒しにかかるなんて、まるで「キン肉マン」の様な展開w
でも、トドメはやっぱりコングが持っていくのはハリウッド製作の作品だからでしょうかw
いろんな部分で「良く出来てる」作品ですが、小栗旬さんの使い方が結構雑で勿体無い使い方だったのには驚きましたw
またコングシリーズとゴジラシリーズのキャストを合流させた事でちょっとボリューム過多で複雑な感じもしますが、それでも思った以上に整理されている感じがしますが如何でしょうか?
前宣伝に負けない、観たら納得と満足のいく作品ですが、さて「モンスターバース」の新作はあるのか?と言う点については、「映画が成功すればモンスターバースの新作を製作する意思がある」との事。
多分、ヒットするであろう面白さはあるし、また新作を作るだけの説得力はあると思います。
ただ、問題点はアリアリ。
コングシリーズで作る場合は今作ではある程度完結的になっているので既にネタ切れ感がある。またゴジラシリーズで行く場合は新しい怪獣をどうするのか?
キングギドラもメカゴジラも出しているので、残されたのは怪獣は…「ガイガン」「ヘドラ」「アンギラス」「メガロ」辺りでしょうか?
ただ、どれもキングギドラやメカゴジラに比べると小粒感があるし、かと言って「平成ゴジラ」シリーズの怪獣を出すと世界観が一気に崩れてしまう。
で、ここでかなりの反則技ですが、ガメラシリーズの悪役怪獣「ギャオス」を出してみるとかと言うのは如何でしょうか?
権利関係の問題が多分にあると思いますが、ガメラはやり過ぎ感があっても、ギャオスと言うのなら、なんかクリアー出来そうw
多少の小粒感は否めないのと1対1ならゴジラに勝てなくても数で勝負なら嫌らしい戦いになりそうw
「平成ガメラ」シリーズのギャオスはかなりゴジラシリーズの怪獣と違った怖さがあると思うので、有象無象な数のギャオスはちょっと変化球ではありますが、割と良い案かと思うだけに(自画自賛w)、国内製作でゴジラとガメラのクロスオーバーを作る前に一度ご検討頂ければと思いますw
ハリウッド製作のゴジラもかなり浸透と言うか、熟成されてきた感が出てきて、違和感は殆どない感じ。
何よりもスケール感のデカさが気持ち良い♪
メカゴジラの登場の情報は公開直前まで秘密だったので、大いにネタバレしてますがw、いろんな意味で過去作のオマージュやリスペクトが感じられ、劇場で観る価値がある作品かと思います。
まだ未鑑賞の方には是非是非。「あ〜面白かった」と言うカタルシスが得られる作品ですので、お薦めです♪
近大さん
コメント有難うございます♪
おおっ!平成ガメラ2のレギオンですか♪
良いですね~平成ガメラシリーズはゴジラとは違う面白さがあって、自分も好きなんですよね。
レギオンに放ったウルティメイト・プラズマは最強技に相応しいですよね。
ゴジラ対ガメラは未だに行われていない究極のクロスオーバー作品かと思いますが、特撮界最後の砦的な感じなのでやって欲しくはないんですが、やるなら邦画でやってほしいですよね。
怪獣映画には夢溢れますには同感です♪
また、お暇がありましたら、覗きに来てくださいね♪
こんにちは(^^)
自分は平成ガメラシリーズからだったら、レギオンを推しますね。
あの圧倒的な強さ!
ゴジラvsレギオン、見てみたいです。
でも、一番見たいのは、ゴジラvsガメラ!
だけどこれは、日本で実現して欲しいです。これだけは譲れません、絶対に!
怪獣映画は夢溢れます♪(^^)
北条さん
コメント有難うございます♪
ご共感頂きまして光栄です。
小栗旬さんの扱いは結構残念でしたね。
もっと重要な役で活躍されると思ったのでビックリでした。
ヘッドギアのシーンは怪しい感じがしますね。生死もハッキリしてませんが、精神的にはかなりの重症でしょうねw
次回作の怪獣は仰られる通り、多分ムートーの様なオリジナルかなと思いますが、ここは予想の斜め上ぐらいは行って欲しいかなと思います。
また、お暇がありましたら、覗きに来てくださいね♪
本日観てきました。
おっしゃる通り、小栗旬の扱いは少し残念でしたね。。
ヘッドギアつけて白目向いているシーンが、オウムの修行に見えてしまいました笑
芹沢博士の息子だから、もっと出番増やして欲しかったです。
今作で死んだのかな…?よく分からなかったです。
前作キングオブモンスターズで死んだキングギドラをこう繋げたのか…!と感心しました。
ギドラとメカゴジラ出してしまったので、次回作の対戦相手は、ムートーの様なハリウッドオリジナル怪獣ですかね。